こんには。
働き方改革もあって、最近は減ってきましたが、それでもエンジニアにありがちなケースとして、残業や休日出勤までして努力しているのに評価されないということについて考えてみたいと思います。エンジニア以外の方もよろしければご覧ください。
私は、社内で説明する時によく海外旅行に喩えるのですが、出発当日、荷物の確認をしていたら水着がないことに気がついたとします。今回の旅行の目的から考えても水着は何としても必要なのですが、今から買いに行くのでは、飛行機の時間に間に合いそうもありません。
そんな時はどうしますか?
訊くまでもないかもしれませんね、飛行機に乗り遅れたら行かれませんから、現地調達を考えますよね(他の方法もあるかもしれませんが、喩え話ですので^^)
ところが、仕事となると、水着を買いに行ってしまう人が多い。
頑張って残業して仕事をやっける(水着を買いに行く)
それで、めでたく作業を終えて(水着を買って)納品(飛行機)に間に合えば良いのですが・・・
残念ながら間に合うことの方が少ない。経験の浅いエンジニアだけでなくベテランと呼ばれる人達でさえ、いやもしかするとベテランの人達の方が、陥りがちな問題です。
たとえば、納品間際で、ある問題に気がついたとします。その問題を修正するにはある程度大きな修正が必要で、それをしていると納期に間に合わない可能性が高い。こんな時にも躊躇なく(相談なく)修正を初めてしまう方が少なからずいます。最近ではめっきり減りましたが、時には休日出勤をして。
でも、そこまでして頑張ったのにも関わらず、納期には間に合わない。納期を全く気にしない人、納期は気にしているが、そんな間に合いもしない仕事をさせる側の問題で、自分に一生懸命にやったから責任はないと考える人、責任を強く感じているがこれ以上どうして良いか分からず悩んでしまう人・・・などなど上げたらキリがないのですが、
たった一つのことを忘れたおかげで、自分で自分の首を絞めてしまっている人が多いように思います。
そうです!もうお気づきだと思いますが、たった一つのこととは「相談」です。
相談しない(できない)理由は様々だと思いますが、ありがちなケースをいくつか挙げてみると、
相談すると怒られる(と思っている)、相談しても結局やることになる(と思っている)、(作業に没頭しており)相談するという考えが頭の中にない・・・などなど
他にも、たとえば「申し訳ないと思って」という方もいらっしゃるのですが、隠れた気持ちとしてやはり「怒られる」というのがあるのではないかと思います。
もちろん、実際に怒られるかもしれませんし、結局はやることになるかもしれません。
ただ、たとえそうであったとしても勇気を持って相談することが大切です。「相談せずに自分の頑張りで何とかしよう」とは考えない方が良いと私は思います。
仮にそれで何とかなったとしても・・・
やがてそれが当たり前のことになってしまうかもしれません。仕事を出す側もいつも無理を言うようになるかもしれませんし、あなたも残業を当てにする癖がついてしまうかもしれません。やがて心身のバランスを崩したり、退職を考えるよになったり、そこまで行かないとしても、仕事に対する意欲が削がれるなど、残念な結果になることは目に見えていると、私は思います。
そして、物凄く頑張ったあげく、間に合わなかったとしたら・・・
頑張りを評価されるどころか、責められるかもしれませんね。お客様からの信頼も失うかもしれません。先のケースと同じようにあなた自身も疲弊して体調をお壊すかもしれません。こうなってしまっては、もはや誰も得しませんね。
ですから、まずは勇気を持って相談することが大切です。
期日が守れて、最高品質、もちろんこれが理想ですが、「開発」の現場では予期せぬことが起こります。それを全てあなたの頑張りでカバーするのでなく、相手との相談で解決できることもあるはずと考え、自分が頑張るのは最終手段くらいに思ってた方が良いと思います。
ただし、大切なことは、相手のことを考えることです。
自分本意な相談は却下される可能性が高いということです。相手が融通のきかない完璧主義者の場合にはちょっと苦労しますが、妥協点は必ずある筈です。そこを見つける努力は怠ってはいけません。それが大変だからと相談するの辞めたら、先の通りの結果が待っています。
特に、相手から譲歩を引き出す場合、相手にこちらの言いなりになったと感じさせると、いい結果が得られない場合もありますから、相手が十分に検討して、自分の意思で合意したということも重要です。そのためには締め切りギリギリではなく、余裕をも持って相談することが肝心です。それに早めに相談されたら相手もリカバリーもしやすいですね。
なかには「相談」ではなくて、「できません」「無理です」とだけいう方もいます。もちろん本当にどうして良いのかわからないのであればそれでも相談に行くべきなのですが、やはりできれば、「相手のことを考えた、自分なりの解決策」を持って相談に臨ことが好ましいと思います。ただ、それをいきなり出すことは避けた方が良いかもしれません。こちらの要望を押し付けて相手から譲歩を引き出そうとしていると感じてしまうと、良い結果が得られない可能性もありますので、相手の様子を見ながら、必要に応じて用意した提案を出すというのが良いと思います。
上手くタイミングを見極める必要がありますから、日毎からよく相談することで、「相談慣れ」が必要かもしれません。本当に困ってどうにもならなくなった時に相談しようと思っても上手くできないかもしれませんね。
最後にちょっと自己開示をしたいと思います。
もう大分昔の話になります。あるクライアントの代理人は理想が高く完璧主義の人でした。当社も期待に応えるべく奮闘しておりましたが、納期や予算、それになんと言っても社員の疲労度を考えるとこれ以上は難しいと判断して、相談したのですが、なかなか理解してもらえずにおりました。やがて交渉は暗礁に乗り上げて、その方との関係性にも影響がではじめておりました。そんな状況は当然クライアントの耳にも入りました。当初は随分とお叱りを頂いたのですが、納期・予算など様々な制約がある中で製品を使用する人(エンドユーザー)の立場に立って考えた提案をすることで、やがてクライアント企業の方にはご納得頂き、代理人の方の方針に無理があることをご理解頂きました。
できるできないというこちらの都合だけでなくて、相手にとって本当に必要なことは何かと考えて、相談させて頂いたことが相手に伝わった結果だと、私は思っております。



