ブログのタイトルは、イワイガワ•井川修司さんによるnoteの連載から拝借したものです。


今年の4月25日の土曜日から5月10日の日曜日までのことはタイトルどおり、「今年はもう終わったことに」してもいいくらいに、一生の思い出として残しておきたくなるほど楽しかったので、こうして「備忘録」として残しておくべく、ダラダラ書き連ねて参りました。
第14弾、ようやくラス前です。
イガワさん、タイトルの無断使用をどうかお許しください...

2026年5月10日
朝5:00に目が覚める。さっき時計を見た時から3時間しか経っていない。
この日は、朝メシを長男と済ませたら都心へと向かい、次男のリクエストのお土産を買って、そのあと都内を練り歩き、かつしかトリオのライブ会場入りするというルートで...と繰り返しシミュレーションしていたらウトウトと2時間半ほど経過していた。
狭いワンルームのロフトからは、まだ長男のイビキが聞こえる。
布団もなく直で床に雑魚寝だったが、ホテルで宿泊するときのように、乾燥した部屋で喉をヒリヒリさせながらの起床とは違い、身内の部屋だからなのかとてもリラックスできて、短い睡眠時間ではあるものの、爽やかな目覚めであった。

シャワーを浴びたあと、モタモタと支度をしてこの日のミッションがスタート。
昨夜は真っ暗の中、街の様子はなにもわからなかったが、こうして眺めてみると、なんだか好きになれそうな街並みだった。もっと晴れていたら、ここから富士山も拝めるそうだ。ますます長男が羨ましくなった。

朝食は駅前のコメダ珈琲。
ここで、2日前に札幌の母親から託された孫たちへのお小遣いを、長男にも渡すことができた。

1万円 ÷ 2人で5000円。


「今日は仕事が休みだから...」と、長男が一緒についてくるという。この日の予定は詳しく話していなかったので、昨日まで彼はこの日羽田空港までわたしを送るつもりでいたらしい。というわけで、改めてこの日の予定の詳細を説明し、我々は中央線快速で終点の東京駅に向かった。

年甲斐もなく隣でウキウキしている52歳の父親を見て、長男は何を思っていたのだろうか...。とにかくワクワクしていた52歳の春、「旅の恥はかき捨て」を堂々と実行しているわたしだった。

Googleマップを見ながら東京駅構内を、あっちへ行ったりこっちへ来たりさんざん迷って、次男のおみやげリクエストの場所に到着。
義理の父の法要のお供えで覚えた「とらやの羊羹」が彼のリクエストだった。こうしてまずファーストミッションクリア。

お次は平将門公のお墓参りである。
都市開発のためにお墓を移転しようとする度、事故が発生したというかつての祟りスポットは、現在知る人ぞ知るパワースポットとなっているらしく、昨年、幼い頃に読んだ歴史漫画の巻末の解説にあった記憶とGoogleマップを頼りにお参りしてみたところ、運気が驚くほど跳ね上がった。そして今年も健康なカラダの"おのぼりさん"が、大都会東京にこうして足を踏み入れることができたのである。しかも2日とも晴天に恵まれて...。

これはもう将門公にご挨拶しないわけには行かない。

長男は、お墓参りにこだわる父親になんだかよくわからない様子だったが、「1日OFFだから」と、引き続きついてくるらしい。

この日は、神田明神のお祭りだったそうで、とても賑やかだった。
ビル街にひっそりと佇む将門塚。
2、3組の順番待ちがいた。
昨年から素晴らしい1年を過ごすことがてきたことに感謝し、この先また1年良い年となること、自分と家族の健康、今回の旅が最後まで無事に終わることを祈願し、今年の参拝は終了。セカンドミッションクリアである。

長男とは大手町の駅で別れた。
いつの間にか、すっかり一人前の成人になっていた。もう親だからといって、たやすく口を出せる相手ではないことを悟った。

この日のメインイベントであるかつしかトリオのライブ会場は、「恵比寿ガーデンプレイス」だった。
この名称だけで、田舎者のわたしはもう腰が引けてしまう。

えびす がーでん ぷれいすぅ?!
どんだけ都会なんだよ?!
ちょっとプレッシャーすら感じていた。

それはさておき、腹が減ってきた。
目指すはRくんおすすめの定食屋である。恵比寿駅の1つ前の目黒駅で下車、またGoogleマップを頼りに、あっちにフラフラこっちにフラフラと徘徊しながらなんとか到着。
昼メシ時だけあって、なかなかの混雑である。
ここは、近くにあるライブハウス「BLUES ALLEY JAPAN」でサウンドチェックを済ませたミュージシャンたちも利用する店らしい。
サバ味噌定食、トッピングにチキン南蛮2個を注文。ご飯を大盛りにしたのだが、あまりの美味しさにおかわりしてしまった。

さて腹ごしらえが終わったので、昨日同様、腹ごなしに散策である。
ここが数日前、Rくんから聞いた「激ヤバ」なライブがあったという現地である。
昔々、何度か訪れた「六本木ピットイン」もこんな感じではなかっただろうか…。
まだまだこういうところが、いくつもある大都会東京。
再びこの魅力に引き込まれてしまった。
来年の旅行の目的地のひとつの最有力候補である。
観たいライブが旅行の日程と重なりますように...と祈りつつ、ここを後にした。

音楽だけでなく無数にあるお笑いのライブハウスにも、ぜひ行ってみたいものだ。

もう金がいくらあっても足りない(笑)

わたしがこの大都会の魅力に引き込まれるもうひとつの理由は、こういう昭和的な風景が突然目の前に現れるところである。
間違いなく美味しいであろう店構えのトンカツ屋さんを発見。

次は目黒川沿いを探訪。
ここは、桜の名所だそうだ。
その時期になれば、内外問わず人でごった返すことだろう。
「さぞ桜の時期は綺麗なんだろうなぁ…」と想像するだけで、わたしはもう十分だ。
人の波に呑まれながら、わざわざ桜の花を見に来る気にはなれない。
いつもの散歩道の桜の木だけで満足である。

それにしても実に歩きごたえのあるスポットだった。

いよいよ本日のメイン会場、恵比寿ガーデンプレイスに入場。
田舎者のわたしが真っ先に思い浮かぶ東京のイメージである。
こういう場所は、ディズニーリゾートへの家族旅行で飽きるほど経験した。
数年前、そういう場所に訪れるのは"卒業"したので、この景色が眼の前に現れたときは、ちょっと気分が重くなった。開場時間よりかなり早く着いてしまったため、この中で時間をつぶさなければいけないのである。「権之助坂商店街」でもうちょっと時間を使えば良かった。

ライブが行われるのは、恵比寿ガーデンプレイスの奥に位置する「ザ • ガーデンホール」。
かなり広そうな会場だ。当日券も販売されるらしい。
付近をウロウロする。ビル風なのか風が強い。日陰にいるとちょっと寒いくらいだった。
先ほどの定食屋さんで大盛りご飯をおかわりしたのが、時間差で効いてきてお腹がはち切れそうである。なにか食べたり飲んだりして時間をつぶすこともできず、ベンチに腰掛けて手持ちぶさたな時間を過ごしていたら、会場前にチラホラ人が集まり始めてきた。

16:00、やっと入場。1drinkと交換用の小さなコインを購入し、建物の2階へ。
建物の中も相変わらず人が多い。Rくんも来場予定であることは聞いていたが、この群衆の中で彼と会うのはたぶん無理だろうな…と半ばあきらめて、手元のコインをハイボールに交換し、窓際の長椅子でチビチビとやっていた。
居酒屋の飲み放題で呑むハイボールとは違い、濃いめの高級感漂うハイボールに感じた。
「さすがは恵比寿」と、訳の分からない納得をしながら行き交う人の波をしばらく眺めていた。

まもなく開演時間、美味しいハイボールにホンワカとほろ酔い加減になっていたところに、Rくんの姿が目に飛び込んできた。

一気に酔いがさめた(笑)