家庭教師の生徒から進路相談。
夢を追ってオーディションとか受けたいけど、簡単な道じゃないし、諦めたときに高卒じゃどうにもならないから大学行った方がいいのかな・・・的な。
新聞かなんかで、最近の高校生の夢第一は「公務員」とか書かれてて、
テレビでも、高校生のなりたい職業って、「理学療法士」とか「薬剤師」とかいった、資格系が多いみたいなことを言っていて、
いずれも「世相を反映してますねー」的なことをコメンテーターが言ってた。
が、なぜか私の担当する高校生は、ことごとくそういう道を選びたがりません。
驚くべき高校生に至っては、「政経の時間に、景気の波みたいのがあるっていうのを習ってー。うちらが大学卒業するくらいには景気良くなると思うんですよ。だから、別に就職に強い学部とか考えなくていいかなぁって思ってー。」と言ってました。
あんた、経済学者かい??
ともあれ、冒頭の子の話。
「オトナ」だったら、オーディションとか言ってないで大学に行け、と言うべきなんですかね・・・
不景気だし、そういう業界で若手が夢を持つのは、本当に厳しい時代だから、フツーに大学生になって安定した道を進んだ方がいいよ、って。
が、「フツーに安定」な道を選ばなかったのは、私も一緒なので、そうは言えません。
いや、私みたいになりたくなかったら、フツーに生きなさい、と言えばいいのか?
でも、それもできません。
他人が夢を追うことを否定したくない。
綺麗事と言われても、無責任と言われても、私はそれだけはしたくないんです。
とは言え、オーディション受けるにしても、「保険」的に大学行くにしても、よく考えて決めるべきだと思うし、それは責任持って伝えるべきことだと思ってるので、その旨を話すわけですが・・・
「~そういうわけだから、後悔のないように決めてね」と終われば綺麗なんでしょうが、
言えないんです、「後悔のないように」が。
私自身、たくさんたくさん考えて今の道を選びましたが、正直、「後悔」することはたくさんあります。
大学卒業するまでずっと、迷った時には「やらずに後悔するよりやって後悔」の原則に従って、いろいろな決断をしてきたけど、
人間はきっと、「やって」する後悔より、「やらずに」する後悔に対しての方が都合のいい正当化や諦め、あるいは責任転嫁の論理を思いつける生き物だということに徐々に気付き始めました。
だから、恐らく私自身も、今の道を選ばない方が、「つまらないケドつらくない」人生が送れたんだろうなと思います。
「やる」と決めた瞬間に「後悔」がなくても、いつ「後悔」するかわかんないし、
逆に「やらない」と決めた直後の一瞬の「これで良かったのかな」という迷いを「後悔」と呼ぶとしても、その後それを正当化して生きていくことはある程度可能だという気がして、
「後悔しない」決断っていうのがわかんないんですよね。
そういうことを考えると、GLAYの「とまどい」の歌詞が心に重く響きます。
「とまどい 悩んで 決めた心に 出した答えに 深く頷いて」
そうそう、あの曲が出たのが私が高1のときで、そのときの高3の先輩が「受験生になるとあの歌詞にすごく共感するものだよ」って言っていたんですが、
研究者になろうとしてから、その先輩の言ってたことがなんかわかるなぁって思うようなりました。
そんな私だから、正直、「何をどう選んでもどうせ後悔することはあるから、結局、今の自分が信じる道を進むしかない」と言うことしかできません。
冷たいのかもしれないし、向こう見ずで刹那的なのかもしれないけど、
今の自分は未来の自分にはなれないんだから、今の自分が「深く頷ける」答えを出すしかないと思うんですよね。
ただ、先の話と被るけど、やはり今の世の中は不安定だし不況だし、
一時期流行った『生きさせろ』を読んでも思ったことなんですが、夢を持ったら最悪、「生きられなくなる」社会だから、
不安定な業界に飛び込もうとすると、「やって」する後悔のリスクが半端ないという気もします。
研究者の世界も同じなんですが…院生の鬱が増えてると言われる一因もそういうトコにあると思うし。
それに、そういう社会では老いも若きも、「安定した生き方を選ぶのが賢い」っていう価値観が支配的になるから、
夢を持つ人に対して、シニカルで否定的になっていっていて、それも良くないなぁって。
私自身も大学時代、「食べていけない」道に進んだ人とは「友達やめる」的な同級生からも誹謗中傷とか、いろいろあった。
こういう点では、今の世の中は本当に夢を持ちにくいのかもしれないって思います。
が、そういうリスク要因まで含めて、「後悔」するかどうか考えたら、結局、何もできなくなるし、
「やらずに」する後悔を、そういう社会を理由に正当化する生き方は私は好きじゃない。
そういう生き方をする人から、私はやたら批判されるし、「運がいいから研究の道に進めたんでしょ?」と言われること数限りないし、そのたびに落ち込んで泣いたりわめいたり…なんですが、
自分はそういう人間にはなりたくないし、他人に「夢を持たない方が今の社会では得策だ」なんて言いたくないなぁと思います。
だから、やっぱ、「安定した道に」も「後悔しないように」も言えないですww
結局、最後に頼れるのは、「少なくとも決めた時点では納得して出した結論だ」という確信だけなのかもな・・・と思います。
ある意味、これが難しいし、後付けでいくらでも、「もっとこういうとこも考慮すべきだった」っていうのが出てくるものだろうけど・・・
とりあえず、何か決断をするときには、その時点でのその境地を目指さないといけないんだろうなぁ、と書いていて思いました。
こうやって、結論が決まる前に適当に文章を書くって、論文書くときにはなかなかしない方法なので楽しいですね。
ある意味、人生と同じだなぁって気がする。
あ・・・例のビジュカバーアルバムが最後の曲になりました。
「夢より素敵な」です。歌ってるDOGinパラレルワールドオーケストラは、この前も書いたようにボーカルの声も、バンドのサウンドのバランスも好きです。
原曲の歌詞やメロディーも、やさしくてほっとします。
きっと、ライブの最後とかにやって、ファンの子たちがすっごく喜ぶ曲なんだろうなぁって、勝手に想像してますww
ということで、CDもキリがいいのでおしまい。