鳥取県米子市を拠点に日本全国や世界中の方のお悩み解決をカウンセリングや占い(コイン占い)を使ってお手伝いさせてもらっているゲッターラボの藤原つとむです。
占いをしていると「未来」を知りたがる人に多く出会います。
確かに、世の中の人の多くは「占い」ってものの役割を未来を「当てる」ものだと思っていますよね。
ちなみにウィキペディアで調べてみると、
「人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断することや、その方法をいう」
こんなふうに書かれています。
この中で「心の内」って言うのと「運勢」っていうのはよいと思うんですよ。
自分でも気が付けない「心の内」っていうのは、いま起こっている悩みや問題の原因の一つになっていることがあります。
カウンセリング等で見つけれるものならよいんですが、膨大な時間がかかったりする時が多いので占いは大いに役に立つんです。
「運勢」に関しても、こんな仕事をしていると確かに「流れ」みたいなものはあるんですよ。
それを見極めておくことで気をつけたり、行動を変えたりができますからね。
僕の場合はこれにさらに、「それを改善する」って事もします。
では「未来を当てる」ってのはどうでしょう?
最初にも書きましたが、多くの人はこれを「占い」だと思っているのだと思います。
未来がわかれば有利にいろいろな事が出来ますからね~
しかし、これは本当は意味が無い行為なんですよ。
実は多くの有名な経営者なんかは表立っては言いませんが、「占い師」に相談していることが多かったり「お抱え」の占い師がいたりするんです。
有名な話では経営の神様「松下幸之助」はよく占い師の意見を聞いていたそうです。
「だったら、やはり未来がわかるほうがよいじゃない」って思うかもしれませんよね。
でもこういう人達は、占い師に「未来」を聞いているんじゃないんですよ。
自分がやろうとしていることの問題や邪魔を聞いて、どうやったらそれが上手くいくかを聞いているんです(それも未来だって言えば未来なんですがね)
そしてその占いの答えが悪くてもそれに全面的に従うのではなくて、「じゃあ、どうしたらよいか」を考えてたんですね。
多くの人の占い師に求めているのはそうではなくて、「未来がどうなるか」を聞こうとしています。
そこには自分の意思や行動、考え希望がないんですね。
一番多い質問は「私はいつ結婚できますか?」「私は結婚できますか?」ってやつ。
これって「30年後です」とか「出来ません」って言われたらどうするんでしょうね^^
こう言う人のよく言うのが「良いことは信じて、悪いことは信じない」ってやつです。
それなら占う意味なんかないように思うんでうが・・・・
僕がこの質問をされるとよく聞き返すのが、
「いつまでに結婚したいんですか?」
自分の意見や意思がないんですよ。
そこの根底にあるのは、「人生は自分の思い通りにはならない」って考えでしょうね。
だから「起きるであろう未来」を聞きたがるんです。
「人生は自分の思い通りになる」って思っている人はこんな質問はしませんよね。
ただ、その思い通りにしようとすると問題や邪魔が発生する時があるから、それが何なのかそれを排除するにはどうしたら良いのかを「占う」のが本来の占いの使い方だと思うんです。
まあ、これは意見はそれぞれだと思うんですがね。
究極的な話をすると、幸福か不幸かはその人の「パーソナルイメージ(セルフイメージ)」の問題なんです。
人生はその人の潜在意識が思っている「自分」の通りになっているんですよ。
不幸な人は単純に言えばその人の潜在意識が「そんな自分」だと思っているからです。
占いに未来を聞く人は、自分で人生において起こる事をコントロールできないって「パーソナルイメージ」があるんですね。
本当はこれが完璧に出来ていれば、占いなんて必要はないんです。
しかし、そう簡単に最初からできませんから「占い」とかも必要になってくるんですね。
そして、も一つ大きな問題があります。
それは~
「バタフライ効果」って知ってます?
「ブラジルで1匹の蝶がはばたくとテキサスで竜巻が起こる(地名に関しては諸説あり)」
いろいろな解釈が出来るんですが、「竜巻」も遠くで起こった小さな蝶の羽ばたきから起こっているのかもっていう話です。
という事は竜巻を人間が消すことは現代科学では不可能ですが、その原因の蝶を殺せば竜巻は消せるかもって話にもなります。
これ言い換えればね。そんな小さな関係無いようなことでも未来には大きく影響しているって事なんです。
何故これが問題かって言うとですね。
その占いで出した「未来」はどんな事が関わって起きているかなんて予測不可能なんですよ。
それを予測するには、「今」からその未来が起こるまでの「全ての出来事」を把握してないといけないことになるんです。
これをしようと思うと「ラプラスの悪魔」って問題が出てきちゃうですね・・・
って、そろそろ頭がウニになり始めてる人がいると思うんで(笑)わかりやすい例え話を~
ちなみに「ラプラスの悪魔」ってスピ系の話じゃないですよ。
「物理学」のお話です^^
例えば、ある優秀な占い師がある彼氏が欲しいけどなかなかできない女性に「今年の9月に恋人が現る」と言ったとしましょう。
この占い師はとても優秀でこれは本当に起こることです。
しかし、これ意味が無いんです。
意味が無いというよりもむしろ「危険」な事なんです。
この占い師がだした「未来」と言うのは、「占いの答えを知る前の女性の未来」です。
それを知ってしまった女性は、知る前とまったく同じ行動はしません。
例えば、その恋人との出会いは、6月に合コンに行ってそこで出会った女性と友だちになって、その友達の従兄弟かもしれないわけですよ。
でも9月に恋人が現るって知ったその女性は、6月の合コンに行かなくなりますから・・・・
そうでなくても、9月に現れるって知っているので、9月に出会ったそれらしい男性に「猛アタック」をするかもしれないですよね。
本当は、最初は「喧嘩すること」がきっかけだったかもしれないのに・・・・
そのそれらしい男性の友達の方だったかもしれないのに・・・・
「知ってる」が故に行動が違ってしまいます。
そうすると、最初の未来と同じかどうかもはやわからなくなってしまうんですね。
だから、「うまくいくこと」なんて知る必要はないんですよ。
未来の予知って言うのは「その未来を変えるため」にあるんです。
それに「知って」しまったら人生は面白くなくなります。
全ての内容を知ってる映画やゲームっておもしろくないでしょ。
人生を楽しんでいる人は、その何が起こるかわからないことも含めて楽しんでいるんです。
その根底には「人生に起こることは全て自分に必要なこと」っていうのがあるからです。
「起こること」には時折「難題」があったりするんですね。
その難題をクリアーするための「アイテム」の一つが「占い」って事なんですよ。
見ていると、占いを「難題のクリアー」や「願望実現」に使っている人と「未来を知る」事に使っている人ではあきらかに「幸福」に近づいてるのは前者で、後者はより悩みが増えていっています。
それではこれで終わります。
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