さて
今月
いろいろ映画見てます
ここでちょいと見た映画のお話を
「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」
これ
よかったです
「アーティスト」とアカデミー賞の
候補にノミネートされた作品
オクタヴィア・スペンサーが
アカデミー助演女優賞を取ったやつです
1960年代のアメリカ南部ミシシッピー州
黒人への不平等が当たり前の時代
黒人女性は職業選択の自由はなく
「ヘルプ」と呼ばれるメイドとして働くしかなかった
メイドとはいえ子守りでもあり
子育てをしない実母に代わって
子供の世話もやるのだ
そのせいか
子供のほうも
実母よりヘルプを慕っている
主人公の女性スキーターも
コンスタンティンというヘルプに育てられた
スキーターが大学を卒業し
実家に戻ってきた所から映画は始まる
コンスタンティンはおらず
別のヘルプに代わっていた
友人達はすでに結婚して子供を設けており
それぞれヘルプに子守りをさせていた
子育てより
社交に熱心な友人ヒリーは
「黒人ヘルプと同じトイレでは病気がうつる」として
別に黒人ヘルプ専用のトイレを作る運動を開始
そういう考えに嫌悪感を抱いたスキーターは
ヘルプたちの心情を本にまとめ
社会に問うことを決意
ヘルプたちに話しを聞こうとするが
エイブリーンというヘルプ以外は
報復を恐れ誰も話そうとしない
そんな時
ヒリー家のヘルプのミニーが
家人用のトイレを使ったことで解雇される
それをきっかけに
ミニーが参加することとなり
他のヘルプたちもスキーターの取材に
応じるようになる
その後
ミニーにかわってヒリー家で働くようになったユールメイが
突然警察に逮捕される・・・
こういう話はどうしても
暗い堅い話になるのだが
これはもうほんとに明るい作品
笑える展開もあって
ゲテの並びに座っていたオバサマ連中もクスクス
笑ってました
しかし
泣かせるトコもちゃんとあって
ゲテもちょっと目に涙溜まってました
ラスト
厳しい現実を突きつけられ
涙ぐみながらもしっかり前を向いて
歩いてゆく後ろ姿で終わるのだが
ゲテ
もう心の中で拍手拍手
暫定ではあるけど
今年一番ってことで
出演者がほとんど女性
男性出演者もいるのだが
まったくストーリーには関係なし
かといって
女性向けではないので
本当にいい映画です
機会があれば是非
「アーティスト」です
いわずと知れた今年のアカデミー作品賞
この3Dのご時勢
モノクロでサイレントはほんと
ど肝抜かれました
ストーリーはいたってシンプル
サイレント映画の時代
大スターのジョージは新人の女優ペピーを見初める
目をかけていたが時代はトーキー映画へ
ペピーはトーキーの流れに乗り大スターへ
逆にジョージはトーキーを見下し
サイレントにこだわったため
人気は周落
映画会社からも見捨てられ
一人になる
そんなジョージに献身的につくすペピーだが
すべてが裏目に
そこにある事件が起こり
ジョージは入院することに・・・
まぁ
よくあるお話です
映画はサイレントで音声はない・・・んですがね
ネタばらししますと・・・2ヵ所
音声が入るトコがあります
この映画スクリーン比が1.33:1っていう
古い映画のサイズに設定
つまり
横長のスクリーンに対してほぼ正方形に映写される
スクリーンの両脇が開いてる状態
もともと
サイレントでカラー作品だったそうだ
デジタル処理でカラーをモノクロに変換
そう
つまりは
「最新技術で古風に作った」ってことだ
さてゲテの感想はというと
「ああ、これがアカデミー賞か・・・」
なんだろうか
しっくり来ない感じだ
主人公が大スターで
モテモテの色男なのだが
相棒が「子犬のアギー」
タキシード着て犬連れてるのだ
・・・なんだその設定
まぁそのアギーって犬がまた芸達者でね
かわいいのだが
どうも
「犬ありき」の設定に見える
でこの主人公が
サイレント映画にこだわりすぎて
トーキーに乗り遅れる
そこから立ち直れないダメ男になるのだ
もう情けないヤツなんだよ
トーキーの実験映像を見せられて
大笑いして
「こんなもの当たるワケないでしょ」
ってソデにするのだ
お客である我々は
トーキーが主流になる「結果」を知っているので
主人公がダメになってゆくのを暗示する展開なのだろうが
ちょっと短絡的な展開だなぁ
映画人なら
最新の映画技術を見せられて
無神経に
「こんなもの・・・」
なんて思わないでしょ
そういうの飛びついて
誰よりも先に取り入れようと
思うのではないか
まぁラストはハッピーエンドなんで
よしとするか
まぁ
おすすめです
じゃまた