ゲテ、貧困を考える | ゲテのブログ

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日々思いついたコトをいろいろ綴ってます

花火大会の市長さん


福島に謝りに行かれたそうだ

まぁ当然、そうしたほうがいいよね


結構、風当たり強いみたいだし


しかしミソ付けたねぇ


今はさ

東北被災地を中心に

物事が動いてる時勢だからね


でも

今回はあの市の対応がマズかったね

中止ってのはマズかった

被災地産のものはキケンって

認めちゃったことになったからねぇ


福島県の皆さん

気ぃ悪いでしょうけれど赦してあげてね


って

ゲテがいう筋じゃないか!


大きなお世話ですね、はい、すみません




さて

このところゲテ

熱心に本を読んでいる


書店でパッと目について

パラパラと見てすぐ買っちゃった

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「絶対貧困 世界リアル貧困講義」


本自体は2年前に出版されており

最近文庫化になったらしい


すでに読まれた方いらっしゃるでしょうね


まだ読了してはないんだけど

いやーショックですよ


帯に書かれている

1日1ドル以下の生活者が12億人って


1ドルって今のレートじゃ80円ほどでしょ


・・・一日80円かよ


その国の経済レベルにもよるのだけどね


内容はタイトルどおりで

世界のスラム街(貧民街)を歩いて取材したことを

石井光太さんって人が

大学の講義風に語るように書いている


写真も豊富にあって非常に分かりやすい


時にユーモラスに

時にシビアにと

語り口もよくてね読みやすい本


スラムに住んでいる人たちの生活

仕事、食事、路上生活者、性生活・・・

果ては犯罪や売春にまでレポートしておられる


ここに書かれていることは

もう「ビンボー」なんて程度の話じゃないの


中でも衝撃だったのが

子供たちの扱いだ


貧乏なので

物乞が生活手段になっているのだが


物乞いは

「いかに哀れに見せるか」が勝負らしい

そのために

1~2歳の子供を脇において物乞いをすると

「稼ぎ」がいいのだそうだ


そこで

子沢山の人から子供を「レンタル」するのだそうだ


他人の子を我が子のように見せて

哀れみを「演出」するのだそうだ


さらに

酷いのは障害者に「なりすます」んだって


子供の目を潰して(!)盲目にさせ

哀れみを買うという


スラムでは衛生状態がよくないので

目を感染症で潰してしまう人が結構いるらしく

盲目程度(!)では哀れみを買えないのだそうだ

腕や足を斧などで切断し

障害者になりすますのだそうだ


物乞いで集めたお金は

地元のマフィアに巻き上げられるという


そのマフィアは

でっかいマンションに住んでいて

羽振りがいいんだって


あまりの非道さに

筆者がレポートを忘れ

そのマフィアに抗議したんだって

じゃ

当の子供がマフィアを責めないでくれと

懇願したそうだ


その子供

実は赤ん坊の頃に誘拐されて

そこにつれてこられたそうだ


マフィアに疎遠にされたら行き場がないのだ


・・・・もう酷い話だ


わしら

平和だよ


ほんと


世界じゃこういう子供がいるんだ


こういう子供の犠牲の上に

平和でいられるんだなぁ


なんかねぇ


悔しいよ


ほんと悔しい




ほかにも

厳しい現実に生きてる人々が

レポートされている


末期の病のおばあちゃん

貧民街には医者もいない


でも「薬屋」はいるのだそうだ

っても薬草とかそういう薬


その薬屋さん

おばあちゃんにせっせと薬のませるのだが

一向によくならない


身内の者も

薬代が払えないと伝えると

薬屋さん

「お金はいりません

 治ったらごはんご馳走してくれればいい」


やがて

おばあちゃん危篤状態に


薬屋さん

おばあちゃんの手を握って

ずっと話かけていた


臨終したあと

約束どおり食事だけもらって

去っていったそうだ


筆者が後を追って

話を聞くと

「自分は薬屋だから

 病気の人を助けるのが商売だ

 だが治せないならば、せめて手を握って励ましてあげたかった」


・・・ゲテ、ちょっと泣いちゃったよ


どっかの医者に聞かせてやりたいねぇ



見聞を広めるいい本


機会があれば

読んでみてね


じゃまた