昨日はTVがダメだと、言い放ってしまった
しかしながら
いい番組もある
今日は
感動したTVを語ろうと思う
わたし
TVドラマで泣いたことはない
しょせんはドラマ
創作されたフィクションだ
しかも当代の人気アイドルが主役で
ベテランの俳優が脇だなんて、そりゃ逆だ
もう見ていられない
わたしはいままで
TVで泣いたの3回
すべてニュース報道番組だ
すべて事実なのだから、真に迫ってくる
以前ここにも書いたが
北海道の豊浜トンネル崩落事故
トンネルの上にデッカイ岩が落ちて
トンネルモロとも中にいたバスが潰されてしまった
悲惨な事故だ
もう10年以上前に放送されていた
民放のドキュメンタリーで
その事故に偶然「巻き込まれなかった子」を取り上げていた
その子、女子中学生だ
TVカメラにテレて、恥ずかしそうにモジモジしている
ほんと、野暮ったい素朴な少女だ
じつはその子、その事故のバスに乗る予定だったのだ
札幌の雪まつりに友人と、そのバスで出かける予定をしていた
が、その前夜
おじいさんだったか、おばあさんだったか
危篤の一報が入る
で、友人に事情を説明し、行くのをキャンセルする
しかし、友人は一人で行くと言って
翌日、事故に巻き込まれるのだ
その少女は、テレくさそうに、ハニカミながら
当事のことを話し出す
で、番組の後半で初めて涙を見せる
「『助かってよかったね』って言われるのが辛い」
そういって涙を流した
自分は助かったが友人は亡くなったのだ
それを「よかったね」と言われれば、それは複雑だろう
もう、おじさん、TVの前でもらい泣き
中学生で、なんて重いものを背負ってしまったのか
かなり前の番組だったが
中国残留孤児のドキュメンタリー
これもつらい話だ
日本が敗戦し、大陸に渡っていた日本人は
命がけの帰国を目指す
その中で
赤ん坊を抱いて逃げる女性がいた
しかし
赤ん坊が泣くと、泣き声で中国人の追っ手に気づかれてしまう
一緒に逃げている仲間たちに迷惑になる
それを恐れた母親
包丁で赤ん坊のノドを突いて殺害する
で、赤ん坊の遺体を捨てて日本に帰国するのだ
だが、赤ん坊、生きていた
追っ手の中国人たちに救われ、生きていたのだ
その赤ん坊が60年過ぎて
「自分を手に掛けた母親だが、会いたい」と
日本にやってくるのだ
で、なんと母親が健在だった
TVカメラの前で対面することに
赤ん坊だった女性も60歳だ
まだクビに、当事のキズがハッキリ残っていた
その前に現れた母親
90歳近いおばあさんだ
傍に行くなり
手提げから白いハンカチを出してサッと
娘のノドにあてがったのだ
「ごめんねぇ、ごめんねぇ・・・」
そういいながら、ずーっとハンカチをあてがっているのだ
まるで、まだ血が出ているかの様なしぐさだった
それまで
「ひどい母親だな」と思って見ていた
「辛かったんだろうな・・・」と考えを改めた
この母親、60年間悔やみ続けたのだろう
想像絶する後悔の日々だったのだろう
自ら手にかけて「死んだ」と思っていた娘が
自分を恨んでいるはずの娘が
自分に会いたいと探しに来たのだ
かきむしられる思いだったのではないか
わたし、また、TVの前でもらい泣き・・・
これは関西ローカルの報道番組で見た話
90歳で殺人犯になったおばあさんがいた
おばあさんには
60過ぎの息子さんがいるのだが
この息子さん、重度の知的障害者だった
もう、ヘルパーさんのお世話が必要なほど
だったらしい
が、おばあさん
他人の手を煩わせず
一人で息子の介護をしていたそうだ
しかし
おばあさん自分の余命のことを思い
「自分が死んだら誰がこの子の面倒をみるのか」
そう思い
眠っている息子の首を絞めて殺害してしまうのだ
殺害後、警察に自首したおばあさん
裁判になり、いよいよ判決を言い渡される
有罪
おばあさん、席から崩れて泣いたそうだ
もちろん有罪だから泣いたのではない
取り返しの付かないことをした、後悔からの号泣だ
これには、判決を読み上げる裁判長も、
涙声で詰まりながら判決文を読んだのだそうだ
その番組のパーソナリティの方も
「・・・こんなの法律で裁かなきゃいけないのか!」と
憤っていた
わたしも、またもらい泣き・・・
あー
けっこう涙もろいのか、オレ・・・
じゃまた