-40°で運転して思うこと | げたおの病気のブログ

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アメリカで病気なおじさん
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2021年10月肺部分切除
2021年12月-2022年2月抗がん剤治療
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きのう、かな? −40°の温度計の写真を上げたのですが、それ以降ずっと寒いのが続いています。 

 

車で出かける際、経験上、この辺は一度二度、周りより寒いんだよな、という所があるのですが、そこを通っても、もうー40になっているのに、それ以上は温度が下がりません。

 

それが気になって調べてみたのですが、どうやら、車に付いている外気温センサーで計測できる最低温度は−40度らしいのです。ということは、実際外は−41度とか、−42度とかだった可能性もあるのですが、それって、メーカーの想定外の環境で使われている、という事ではないかと思うのです。

 

車って、最終的には化学の集まりで動いたり止まったりしてると思うんです。例えば、オイルって、エンジンだけじゃなくてダンパーとか、デフとかオートマのギアとか、ブレーキとか、殆どどこにでも使われていて、ブレーキのパッドとかも最終的には摩擦で止めてるので、そういうのが保証できる温度とか、あると思うんです。

 

実際、−40°にもなると、いろいろ違います。

まずドアが開かない。ヒンジとか、凍ってるんでしょうね。 とにかく硬い。ドア半分くらいしか開かない。

走ってもすごく硬い。サスというか、ダンパー、凍ってるかオイル硬くなってるかでしょう。しばらくガタガタ言ってます。

タイアの気圧が下がります。空気、萎むから。

 

いろいろ調べてゆくと、例えば、フォークリフトって、ありますね。あれは冷凍庫での使用もあるので、−80度までのテストをしているのだそうです。ということは、一般的な使用想定と、専門的な想定があるということですよね。

 

で、メーカーの想定外の環境で車運転するって、もしかしたらかなりリスキーかもしれなくて、でも、ここからはダメです、というような閾値もあまりに複雑な組み合わせなのでしっかりとした値はメーカーでも引けないだろうから、ちょっとは余裕を持ってテストなりしてるんだろうな、とは思います。

 

で、何を言っているかというと、アラスカ、というアメリカの一部でメーカーも想定していない極低温の環境で普通に車がバンバン走っているのが、アメリカ人のメンタリティーを表しているように思うのです。

今日地元のニュースを見たら、「僕の車はブロックヒータ繋がなくても普通にエンジンかかったよ、−20、30、は問題ないよ」とか、ニュースキャスターが言ってるんです。こんな個人のギリギリの経験をキャスターが公に言うとか、日本だとあり得なくて、でも、日本だとどうなるんだろう、行政が入ったりとか、メーカーに問い合わせて安全確認したりとか、テレビが扇動したりするのかな、と思うのです。

 

私はアメリカで仕事をしていますが、この辺のマインドセットが日本とアメリカでとても違うと感じています。何か達成したい事があって、アメリカだとそれを達成するために何をするべきか、と流れるのですが、日本と話すと、まず問題点から出てきて、だからできないです、と来るのです。とても嫌な気分になります。これは当人達に直接いうとあまりいい結果が出ないのでそうとはなかなか言えないんですが、この辺、変えたほうがいい考え方だと思っています。

昔はもっとシンプルだったから見通せる部分もあったかもしれませんが、今は複雑なのでまずやってみる、走りながら考える、が正解と思うのです。まず達成している絵を描かないと、達成はできないのです。

 

あの人たち、随分チャンスを失ってきたな、でも、それをちゃんと導けなかった自分も足りなかったのかな、と、ウォッカで混沌とする老害が思うのです。寝るか。