昨日(正確には今は深夜を超えているので一昨日)、11時間半かけてアンカレッジから列車でフェアバンクスという街に来ました。飛行機なら余裕で日本へ行ける時間です。
アラスカ内陸部で、山に囲まれているので標高自体はそれほど高くないのですが、寒い。オーロラで有名です。
飛行機の方が移動も楽だし早いし安いのですが、色々な人に列車で行くと面白いと勧められたので、朝8時半発の列車に乗りました。冬は土曜にフェアバンクス行き、日曜に折り返してアンカレッジ行き、の週に一本のダイヤです。
雪景色の中を淡々と、走る。
こういう旅はトイレが心配です。なので、前夜思いっきり食べて、朝までに出すだけ出して当日は何にも食べない様にしました。なので、本当は食堂車や、カフェの車両など、もっと楽しめたはずなのですが、こればかりは仕方ないです。トイレはあるのですが、あんまり清潔じゃないし、行き始めると何度も行くかもしれないのでそれは嫌だし。
なので、同行の妻には悪い気がします。本当はもっと楽しめたのにな、とは思います。
食堂車といっても、紙皿だし、そんな優雅なものでもありません。通路を挟んで反対側にいたカップルは、一日中列車で座っているのに、朝昼晩と食堂車に行ってるのに(車掌さんが予約取りに回ってくるので、近くの席だと誰が行くのかわかります)席でもずっと何か食べてたので、量も少ないんだと思います。と、言い訳してます。
それでも思ったより時間も早く過ぎて夜8時にフェアバンクスに着きました。
気温はその時は−29°C。 流石に寒い。 でも序の口でした。
昨夜、食料等の買い物に出かけた時の、スーパーの駐車場で−35°C。家の近くで−38.3°C。
写真の数字は華氏(アメリカは華氏)なのでー31とかー37とかですが、変換すると(C=(Fー32)*(5/9))それぞれ−35と−38.3になります。
これはもう寒いという言葉は当てはまりません。なんか違うものです。暴力的。顔も手も出てるところはチクチク痛いし、喉も痛い。
フェアバンクスの車はフロントグリルからコンセントが出ています。この先にはオイルパンヒーターがあって、普通の家の電気をつなぐと、オイルパンが熱くなって、オイルが凍るのを防ぎます。そうしないと、あまりに寒いので、オイルが凍って次の日エンジンがかからなくなります。ホテルや催し物会場やマンション等、車が長い時間置かれるような駐車場には1台1台の車のスポットに電源がついています。フェアバンクスの車の持ち主は皆、トランクに電源の延長ケーブルが入ってます。別世界です。
今週はもっと寒いらしく、明日(正確には今日)の最高気温が−34.4°C。
明日、どうしよう。外出れるかな・・・