急に飲食用のグラスの研磨を開始した事情ってのは・・・
後ほどブログでも発信していこうかなと思います。
100円ショップで一番程度の悪いグラスを購入しました。
店員さんから「もっと程度の良い物をお持ちしますよ」って気を使わせてしまいましたが・・・これがいいんです。
ガラスは、黙っていても空気中の成分と水分で加水分解を起こすものなので新品と言えどもどのような保管しても必ず劣化するものなのです。
白濁が始まっているグラスに重曹とかクエン酸ってのは、汚れを落とす程度でしか対応できませんのでガラス表面の凸凹ってのはそのままになりますから、再度凸凹に汚れがたまりやすい。
また、一般的に購入できるセリウムも単にガラスを軟らかくする作用のみで擦り付けるスポンジなどで削り落とす程度の表面精度でしか仕上がりません。
当方が使用するセリウムは、特定産業用の品質のものを使用していますので光学ガラスやレンズなどの製造時に使用される品質のものを使用しています。
研磨前のグラスの照度測定です。
汚れとガラス表面の凸凹の除去研磨。
グラス表面の汚れと凸凹の除去後の測定。
光の透過性が良くなると目に見える透明度もこんなに違うんですよ。
汚れを取るというだけではなくて、グラス表面の荒れである凸凹を除去するという工程は簡単そうに見えるのですが歪みを生じる場合があります。
特にグラスは、透明性という部分で薄く作られているので力加減を間違うと歪んでしまいます。
なので元々の歪みも修正しながら磨いては逆に歪みを出していないかのチェックってのが大変なのです。