日本 000 022 000 4
台湾 100 010 000 2
(日) 小川、○大野、井納、S益田ー嶋
(台) 王躍霖、●羅国華、鄭凱文、陳敏賜、羅嘉仁
台北の新荘球場で行われたチャイニーズ・タイペイとの強化試合は、日本代表が接戦を制して勝利。
小久保新監督が率いる新生・侍ジャパンが初陣を白星で飾って、4年後のWBCに向けて常設された26歳以下の若き侍たちが明日への一歩を踏み出しました。
ドラゴンズから選ばれた2人の選手も出場しましたが、日の丸を背負うのは高校時代以来という平田は6回表に1点を勝ち越してなおも2死三塁という場面で梶谷の代打として登場して、台湾の左腕・羅国華のストレートを右方向に弾き返すと、ライトの頭上を越えるタイムリー二塁打。
これが貴重な追加点となって、シーズン終盤の絶好調を維持した平田が侍ジャパンの勝利に大きく貢献しました。
大阪桐蔭高校の2年後輩で共に甲子園で戦った中田翔は4番を務めて5打数ノーヒット、4三振と振るわなかった中で、先輩の平田が貫禄を示しました。
ライトの守備も上手いし、代打ではもったいないので、浅村も含めて大阪桐蔭トリオでクリーンナップを組んでもらいたいですね。
そして、去年に続いて強化試合のメンバーに選ばれた大野は先発した小川の後を受けて1点リードの5回から2番手として登板。
2死一塁から9番の羅國龍にレフト線を破られるタイムリー二塁打を浴びて同点に追いつかれてしまいましたが、その後は3イニングを投げて最少失点に食い止めました。
大野はシーズンオフに取り組んでいるワインドアップをこの試合でも解禁して、セットポジションではなくてランナーがいない時は振りかぶっての投球。
目的はストレートの球威アップということで、最速は150㌔近く出ていましたが、課題は先頭打者に四球を与えてしまったように制球をいかに安定させることができるかという一点に尽きるでしょうね。
こういうことを試すことができるのも今の時期だけだし、来季に向けての試行錯誤を繰り返している最中なので、来季の開幕投手候補の本命として収穫を掴みたいところです。
強化試合は3試合、予定されているので、アジアのライバルを相手にして勝つことにこだわっていきましょう!