関東地方では、東日本大震災の発生からちょうど一ヶ月が経った今でも依然として断続的な余震が収まらずに、のっぴきならない状況が続いていますが、いよいよ明日から再延期になっていたプロ野球がついに開幕します!
実はドラゴンズにとっては、球団創設75年目にして横浜スタジアムで開幕を迎えるというのは、史上初めての出来事なんですよね。
ビジターでの開幕というのも2003年の東京ドーム以来、8年ぶりという珍事でもちろん落合監督になってからは初となる敵地開幕になるんですが、こういう経緯があったから仕方のないことです。
本来なら、3月26日に本拠地のナゴヤドームで広島を招いての試合ということになるはずだったのが、29日に京セラドームでの阪神戦へと変更されて、そして明日の横浜スタジアムでの横浜戦へと再変更になりました。
二転三転はしたものの、広島には絶対的エースと呼べるマエケンがいて、阪神にも岩田や能見といった苦手ピッチャーがいるので、対戦相手が横浜になったということはこんな言い方をしてはあれですが、スタートダッシュを切りやすくなりましたね。
今シーズンはボールが飛ばないと言われている低反発球に統一されて、審判もセパ共通となり、ただでさえ野球の質が変わると言われています。
その上に、今シーズンは節電対策の一環として延長回に入ったゲームは試合時間が3時間30分を越えた場合には新しい回には突入しないという特例ルールも存在するので、野球の質自体が変わってなかなか予想するのも難しいところです。
というわけで、まずは昨日発表になった開幕戦に出場選手登録される28人の選手から紹介します。
| 投手 | 13 | 岩瀬 仁紀 | ||
| 投手 | 14 | 朝倉 健太 | ||
| 投手 | 20 | 中田 賢一 | ||
| 投手 | 23 | 鈴木 義広 | ||
| 投手 | 26 | 山内 壮馬 | ||
| 投手 | 28 | 岩田 慎司 | ||
| 投手 | 33 | 平井 正史 | ||
| 投手 | 39 | 三瀬 幸司 | ||
| 投手 | 41 | 浅尾 拓也 | ||
| 投手 | 43 | 小笠原 孝 | ||
| 投手 | 49 | M.ネルソン | ||
| 投手 | 60 | 河原 純一 | ||
| 投手 | 70 | ソ ト | ||
| 捕手 | 27 | 谷繁 元信 | ||
| 捕手 | 38 | 前田 章宏 | ||
| 捕手 | 65 | 小山 桂司 | ||
| 内野手 | 2 | 荒木 雅博 | ||
| 内野手 | 6 | 井端 弘和 | ||
| 内野手 | 7 | 佐伯 貴弘 | ||
| 内野手 | 30 | 森野 将彦 | ||
| 内野手 | 32 | 水田 圭介 | ||
| 内野手 | 42 | ブランコ | ||
| 内野手 | 46 | 岩崎 達郎 | ||
| 内野手 | 55 | 福田 永将 | ||
| 外野手 | 5 | 和田 一浩 | ||
| 外野手 | 8 | 大島 洋平 | ||
| 外野手 | 24 | 英 智 | ||
| 外野手 | 45 | グスマン |
吉見、チェンといった故障しているメンバーは当然ながら開幕1軍からは漏れましたが、新戦力という意味ではソト、佐伯、水田、グスマンと5人の選手が名前を連ねました。
外国人枠という点では今の時点ではネルソン、ソト、ブランコ、グスマンという4人で決まりとして、チェンが戻ってきた時にソトの処遇をどうするかというのは見ものですね。
捕手は3人制で、キャンプ中に右足を痛めた小田は外れましたが、ベテラン谷繁のバックアップキャッチャーが必要なので、前田と小山が登録されています。
そして、右の代打枠という見方をすれば平田ではなくファームで結果を残してきた福田が入っているというのには、少しだけ驚きました。
続いては、明日の試合の両チームの開幕オーダーを予想してみます。
スターティングメンバー
【中日】
1 (二) 荒木
2 (遊) 井端
3 (三) 森野
4 (左) 和田
5 (右) グスマン
6 (一) ブランコ
7 (中) 大島
8 (捕) 谷繁
9 (投) 中田賢
【横浜】
1 (二) 渡辺
2 (遊) 石川
3 (左) スレッジ
4 (三) 村田
5 (一) ハーパー
6 (右) 吉村
7 (中) 森本
8 (捕) 新沼
9 (投) 山本
パ・リーグは事前に報道ステーション内で開幕スタメンの発表があったものの、セ・リーグは試合開始直前まで全く読めません。
例によってドラゴンズはカモフラージュのために相手をかく乱して、開幕投手が中田賢なのかネルソンなのか分からないようにしていますが、どちらにしても右ピッチャーなのでそこまで違いはありませんね。
自分は最初から統一球への相性も考えてネルソンのような気がしていたんですけど、オープン戦の成績を見ると中田に託したいです。
奇襲を仕掛けるのなら左ピッチャーじゃないと意味がないから、あるとしたら小笠原だとしても、やっぱり中田かネルソンの二択だと思います。
一昨年の開幕投手・浅尾という大サプライズがあったということを考えると、若い岩田や山内に経験を積ませるというのもありのような気はしますが(笑)
横浜の開幕投手を務める山本省吾は去年までオリックスに在籍していた選手で、あまり対戦していないピッチャーなのは少し不安材料です。
右の大家が先発する可能性も残されているとはいえ、どちらが来ても中日のオーダーは不動ですからね。
打線の中で、キーポイントになるのが6番バッターの存在で今年はブランコが座ることになりそうです。
例年、6番にはかなり苦しめられているような印象がありますが、グスマンが加入して5番に入ることによって、ブランコ次第では深刻な得点力不足も解消されそうです。
ただ、オープン戦では全く点が取れなかったのが気がかりで、野手陣がちゃんと調子を上げてくれているのかどうかというのだけが心配ですね。
先発ローテーションは
4月12日(火) vs横浜 中田賢
4月13日(水) vs横浜 朝倉
4月14日(木) vs横浜 ネルソン
4月15日(金) vs阪神 岩田
4月16日(土) vs阪神 小笠原
4月17日(日) vs阪神 山内
4月19日(火) vsヤクルト 中田賢
4月20日(水) vsヤクルト 朝倉
4月21日(木) vsヤクルト ネルソン
開幕ローテーションに入るのは中田賢、ネルソン、朝倉、小笠原、岩田、山内の6人でほぼ決定的ですが、読むのが難しいのはその順番ですね。
登板間隔からして、ネルソンを次のカードに回すことはないと思われるので、上のようになるでしょうか。
次のカードの巨人戦が3試合とも中止になっているから、まず開幕は相性を度外視していわゆる表ローテでいくのが賢明でしょうね。
もう少しすれば、吉見やチェンや山井も戻ってくるから、それまではこの面々で頑張ってもらって代わりに落とされないように食らいついていってもらいたいです!
リリーフ陣は浅尾、岩瀬で8回と9回の終盤を構築するのまでは確定事項として、7回までを河原、三瀬のベテランや新外国人のソトでどうやってやりくりするかという点に尽きると思います。
鈴木や平井にフル回転してもらって、高橋や清水が帰ってくるまでは何とかブルペンには踏ん張ってもらいましょう!
最後にお決まりの順位予想もしておきますが、これはもう完全な願望なので当たってくれることを祈るのみ(笑)
1 中日ドラゴンズ
2 阪神タイガース
3 ヤクルトスワローズ
4 讀賣ジャイアンツ
5 広島カープ
6 横浜ベイスターズ
かなりの願望も多分に含まれているとはいえ、今年はボールも飛ばなくなって全体的にホームランの数が減るので、巨人のBクラス転落の可能性は十分にありえますよ。
解説者の中では前ドラゴンズ監督の山田さんも自分と同じ順位予想をしていたから、こうなってもらいたいですね!
球団創設75周年という節目の年に史上初となる連覇を目指すドラゴンズの長い戦いが、いよいよ明日から始まります。
震災を受けて2週間も開幕が延期となる異例のシーズンとなりましたが、いざ始まってしまえば目の前の試合に全力で集中してプレーする以外はありませんからね。
最後に笑い、歓喜のビール掛けをしているのは我が中日ドラゴンズナインであることは間違いないので、とにかくケガだけはないようにペナントをまた名古屋に持ち帰って、秋に優勝パレードをやりましょう!
日付が替わって今日は横浜スタジアムで、大事な大事な開幕戦を応援しに行ってきます。