ソニーがハッカーの攻撃を受けたなりゆきのお話について
ニューヨーカー誌の記事に沿って つれつれ書いてみます。
が!
その前に!昨日 画像貼ればよかったと思った
ゲットー・ブラスター(ghetto blaster) の写真を貼って、
景気づけ!(後づけの展開は お詫びいたしますぜ)
ほれっ!
ところでこれ、別名、boombox(ブーム・ボックス)とも
言いますが、おとーちゃんに「どっちの言葉のほうが
新しいわけ?」と聞くと、「同じくらい。多分boomboxのほうが
先に出て、あっという間にghetto blasterになったんでね?」と。
いや、boomboxってのも ぱっとイメージできていいじゃん。
これ、街中で持って大音量出して歩き、周囲の人間の耳を
嫌でも巻き込むわけです 


では本編
ソニーがハッカー攻撃を受けた事件の発端となるのは、
あるアメリカ人天才ハッカーの存在です
2007年、アップルがiPhoneを出した時、17歳だったジョージ・ホッツという
少年が、iPhoneを改造し、元々iPhoneが提携している1社だけの通信しか
使えなかったものを、どこの携帯通信会社を使っても通信ができるように
しました
彼はこれを、ネット上で動画公開し、一躍ハッカーさんのスターに。
動画は何と200万再生がかかり、ロック解除されたiPhoneを
ネットオークションに出すと、携帯電話の修理などをする会社が
日産の車と新しいiPhone3台という価格(?)で競り落としたのです。
一躍有名人になったホッツ君は、テレビにも出演し、インタビューの中で
「是非スティーブ・ジョブズと話しをしてみたい」とも言い放ちました
(なんせ十代男子だし、恐いものなしじゃねーか)
アップル側はといえば、ジョブズ氏は当時、これについては
口が重かったようです。「まぁ、こういう問題はいたちごっこだし・・・」
みたいなことを言っただけだそうですが、アップルの共同創始者、
スティーブ・ウォズニアック氏のほうは、ホッズ君に直接メールを
送って、「君がなぜあれをやったかはとてもよくわかる。
創造力がある人だからこそ、こういうことに強い願望が湧くのだよ。
だから、これを犯罪とは呼ばない」と、どちらかというと誉めています。
実は、ウォズニアック自身も若い頃に電話システムをハッキングした
技術系のオッサンなので、
「気持ちはわかるぜ」というところだったのでしょう
ホッズ君はその後もiPhoneの新しいバージョンが出る度に
ロック解除に挑み続けたのですが、2年ほどしてから、
難攻不落ともされる、ソニーのプレイステーション3に目をつけます。
2009年末に、彼は自分のブログで「そろそろオレがやってやるぜ」
と、宣言しました・・・
この記事のインタビュアーは、この天才ハッカーに長期間に渡って
インタビューをしています。
そこにあるホッツ君の素顔は、「他人のシステムに入り込んで
悪いことをしてやろう」というハッカーではなく、単純に
「機械の中がどうなってるか知りたい」という、ちょっとばかし探究心の
旺盛な若者です。(少なくとも、記事はそのトーンになってます)
ハッカーというのは元々、「機械を深く知ることの好きな」技術系の
大学生などのことでした。
初期のハッカーは、せいぜい「罪のないいたずらをする」くらいで、
今のように、「ハッカー=青ざめる存在」ではなかったのです。
上にちょっと書いた、アップル創始者の片われ、
スティーブ・ウォズニアック氏は、やはり若かった頃、
無料で電話をどこにでもかけられるようにして、
当時の米国国務長官だった、ヘンリー・キッシンジャーを名乗り、
バチカンに電話をかけて司教のひとりと話すことに成功したという
武勇伝があります。
このウォズニアック氏もそうですが、元々ハッカーと呼ばれ始めた人たちは
「非常に探究心の強い技術系のオタク」みたいなもんで、
家にあるラジオを分解して中を覗き、またそれを組み立てて元に戻す、
という行為をする人の延長みたいなものなのでしょう。
元に戻せなかったという話もよく聞くけど…(^_^;)
記事によると、現在のハッカーは、2種類に分かれており、
「ホワイトハット(白い帽子の)ハッカー」と呼ばれる人たちと
「ブラックハット(黒い帽子の)ハッカー」と呼ばれる人たちが
いるそうです

ホワイトハットと呼ばれるハッカーは、簡単に言えば、「コンピューターの
使い勝手をもっとよくしよう」としている人たちで、例えばウィルス対策の
プログラムを作ったり、警察や防衛省なんかでハッカー対策をしている
人たちなんかもこれに入ります。
ところが、ブラックハットと呼ばれるハッカーは、この真逆で、まさに
犯罪行為を行う人たち、他人に迷惑かけ放題のハッカーで、政府や
企業のシステムに入り込んでこれをダウンさせたり、個人の情報を
盗んで悪用したり、という人たちです。(いやもっとすごいことも
してるだろう)
ホッツ君のようなハッカーは、「単純に機械いじりが好きで、
その中にある秘密を自分の手で明かしたい」というのが第一の
目的だそうです。なので、「別に他人と競いたいわけじゃなくて、
自分の目の前にある機械を征服してやりたいだけ」なんだとか。
多分、彼の失敗(本人は失敗とも悪いこととも思っていないけど)は、
自分の功績をネットを通じて全世界に発信したいという誘惑に
勝てなかったことなのではないかと思います。でも、
「オレはこんなことができるんだぜ!」とアピールしたいのは
人間の性(さが)みたいなもんだし、彼はまだ非常に若いので
それも仕方ないのだろうなと推測します
さて、ホッツ君が「プレステ3」を改造し、そこから派生した
一連の事件のことは、また明日以降につづく 
