これがZ世代ってやつなのか??? 夏木志朋『二木先生』 | GESHICOMのブログ

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マイノリティの生きづらさの物語。

 

自分は正しいのに社会に受け入れられない!

世の中は愚かで、偽善に満ちている!

てな憤りや悩みを抱えた若者の物語なんて、

古今東西吐いて捨てるほどある。

 

なので、敢えてそのジャンルに挑むからには、

よっぽどの飛び道具が無ければフィクション

として成立しない。

それが彼、“二木先生”なのか?

確かになかなかの、いや、ある意味一撃必殺

級のパンチ力を秘めたキャラクターではある。

 

そして実は本作は、社会に溶け込めない孤独

な若者の物語というより寧ろ、社会から拒絶

されかねない闇を抱えた一人の男=二木先生

のお話だった。多分...。

 

マイノリティvsマイノリティ

マイノリティ同士の近親憎悪❔

文章のタッチの軽さや平易さとテーマの重さ

が釣り合わなくて、違和感が付き纏う。

 

純文学がテーマにするような深刻な問題な

のに、その本質をこれっぽっちも深掘りする

事なく、表層のみで予想外な展開をさせる。

面白さのツボはいったいどこだったのか?

これがZ世代って奴か!?

うーん、よくわからん。

 

70点