“ラスト10ページ、
見えていた世界が一変する!”
この帯を読んで、この本を読みたくない人
いますか???
で結局、それ程悪い作品ではないのに、
何か騙された気がして、自ずと作品の評価が、
不当にローになってしまう。
これって誰が得?
あと、何か近頃、
似たような印象の作品が多過ぎませんかね?
生きることが困難なほど深い苦しみを抱えた
複数の登場人物が、様々な偶然により出会い、
関わり合い、そして起こるべくして惨劇が起こる。
暗くて、重くて、しかもl釈然としない...。
正直、ラストは確かに予想外なものではあったけど、
だからと言って衝撃的では全くなく、
意外だからと言ってそれで謎が解けたとか、
腑に落ちたとか、
そういうポジティブな効果ほとんどなかった。
ただ、へ~って感じ。
そこそこ大勢の人間模様が複雑に絡まり合う
構成の中で、それぞれの常軌を逸した行動に、
それなりの説得力を持たせ、大きな矛盾を感じ
させなかったところに、作家の頭の良さは感じた。
とは言え、矛盾が無かったというだけで、
共感とは程遠いし、面白さとも違う。
掘り方が全然足りないって感じ!
70点