キャラクターの起用の仕方 | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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こんな記事がありました。

妖艶・沢尻エリカ、セクシーな淑女姿で大胆に挑発!次なるステージはモードへ!
(シネマトゥデイ - 09月03日 01:11)

 2日の一部報道で、2007年の「涙の謝罪」が演技だったと話題になっている沢尻エリカだが、仕事は至って順調のようだ。沢尻がモード誌「WWDマガジン」で撮影した、妖艶(ようえん)過ぎるフォトシューティングの様子を収めた動画を、オフィシャルサイトで公開している。

 沢尻が次なるステージにモードの世界を選んだ! 現在発売中の「WWDマガジン」2010年秋冬号では、40年以上にわたり日本のファッションシーンに影響を与え続けた伝説のファッション誌「流行通信」を再びよみがえらせる特別企画として、「Muse of Tokyo by Leslie Kee?10人の大和撫子たち」と題した特集を展開。沢尻は、浅田真央や松任谷由実らと共に、世代を超えてタイムレスな魅力を放つ「旬な女」たちとして登場。海外の有名ブランド最新作を身にまとい、豪華なコラボレーションが実現した。

 公開されたメイキング動画には、次々と表情を変え、もはや定番となりつつある胸元や肌の露出も披露し、見る者をとりこにしていく沢尻の姿がある。黒い革のゴージャスな仮面を身に着け大胆なポーズを取る姿や、クリスチャン ディオールに身を包みお色気たっぷりに指をくわえカメラを見つめる沢尻。また、口を突き出してキュートに甘えた表情や、女性らしいドレスでクールに決める沢尻の姿を見ることができる。そこには、誠実に仕事に取り組む彼女の姿勢が表れている。

 女優復帰はいつかと憶測が飛んでいる沢尻だが、この分だとそう遠い未来ではなさそうだ。再びスクリーンに現れるときは、きっとまた違う魅力を存分に発揮してくれるだろう。

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いつもいうことですが、この種の記事に、いわゆるつぶやきを書き込む方というのは、短絡的すぎます。
つまり、いいか悪いか。だけの論議なんですね。

ネット上で起こる「アラシ」という状態も、本人の書き込みに応答するのではなく、書き込みに反応するケースが多いんですね。

たとえば、いい、悪いの話で、いいと論調したとします。

それに応答するのはいいんだけれど、そのうち、まったく別の論調がでてきて、たとえば死ぬべきだということにでもなると、そうだそうだとなる。いわゆる論調のずれが、アラシなるものを生むことになるんですね。

さて、今回はそういうことではなくて,なぜ、沢尻エリカを特集したり記事にするのかということなんですね。

たぶん、最近のマスコミは今の政治と同じで「ぶれ」があるんでしょう。

私にいわせれば「あの人は今」なら使えるとは思うんだけれど,もしくはコロッケが真似たことから、再デビューにつながった美川憲一のような状態なら「使える」こともあるんだろうけれど、キャラクターとしてはもうだめなんだね。
つまり、アンチヒーローはキャラクターになり得ないからなんです。

たとえばいい例が、悪役になったスーパーマンやスパイダーマンは、興業収益的にはわからないけれど、個人的にもDVDをそのシリーズはみないですからね。

ということで考えていただきたいんだけれど,起用するキャラクターは、仮に悪役であれ、大衆に支持される悪役を起用せよということなんです。

最後はアル中のようになられたけれど、金子信雄さんという俳優さんがいらっしゃった。
ほとんど悪役での登場だったけれど、どこか憎めないものがあったのは、大衆が受け入れられるキャバシティにあったからなんですね。

ヤクザ映画もそうなんだけれど,当時の路線は、残虐とはいいながらも、血が通っていたんですね。

今のように無味乾燥のキャラクターでは、いくら私のような仕掛人がプロデュースしても、どうにもならないということを、ちょっとは心にとめておいてください。