ストーリー「ニュースステーション」時事ネタのアイデア(その90) | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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「今日のニュースネタ」

<W杯サッカー>抽選会へ「平常心」 日本代表がドイツ入り
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 9日夜(日本時間10日未明)に行われるサッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ
大会1次リーグ組み合わせ抽選会に臨む日本代表のジーコ監督が、8日夜、当地に入り
「まったくの平常心。あせる必要はない」と話した。 1次リーグは出場32カ国・地域が4チームずつ8組に分かれる。日本を含むアジア
地区の抽選順は、北中米カリブ海地区(シードのメキシコを除く)とともに第4ポット
(抽選箱)。第1ポットにブラジル、ドイツなど第1シード、第3ポットにはオランダ
チェコなど欧州強豪国が入り、開催国として組分けが優遇された02年日韓大会より厳
しい戦いとなるのは確実。それでもジーコ監督は「今年はW杯の出場権獲得が大きな仕
事だった。今は普通の気持ちだ」と淡々と話した。(後略)
(毎日新聞) - 12月9日8時59分更新

好きこそものの上手なれ。ニュースからのネタ探しでも、自分の興味あることから探せ
ばいいのはいうまでもありません。私の場合、本業も副業もすべからくクリエイティブ
の中のライティングをメインにやってきました。身内に作家がいたことも多少あったの
も、もの書きの世界に入ったひとつかも知れませんが、やはり書くことが好きでないと
四十年を越えるもの書き人生は続けてこなかったでしょう。その意味では、このような
ニュースネタでも関心のあるものをどんどんスクラップしていただければいいでしょう
が、問題はその覚え書きをどう書き込んでおくかで、将来役立つニュースネタになるか
どうかの分かれ目になるでしょう。もちろんこのコーナーでは、このように覚え書きを
書きなさいという、切り口の参考にもしてだいているはずですから、このブログ自体も
みなさんのアイデアノートに加えていただいてもかまいません。
さて、このニュースネタ。たしかに私はサポーターになるほどではありませんが、一時
フットボールの指導もしていたこともあって、いわゆるきらいなほうではないレベルで
あるのも事実です。ですからこのニュースネタにはすぐ飛びつきました。日本はどこと
当たるのか。というのは大いなる関心ごとだからです。
ただ、作品ネタとして「ピン」と感じたのは、先般のプロ野球のドラフト抽選会。外れ
券を引いた監督が、交渉権を得たとして歓喜した、実に間抜けな抽選会の模様です。
あの間抜け事件は即座に気がつき事なきを得ましたが、もし、そのまま契約まで進み、
いざ開幕というとき間違いに気付いた場合、どうなるのだろうと考えてしまいました。
ミスといえば、本日のニュースには
みずほ証券、大量の誤発注 「1株61万円」→「61万株1円」
というペッドコピーの記事もありました。いわゆる単純な入力ミスとか。笑えないです
ね、同じミスも。
さて賢明なかたはすでにお気付きでしょうが、今日のニュースネタから感じていただき
たいのは、笑い話にできるのはどの時点か。ということです。ドラフト抽選会の当日に
しかも会場でわかったから笑い話にできますが、開幕時期では深刻な問題になっていた
ということです。みずほ証券の入力ミスも、即座に気がついていたら「ばかだな」でも
いいでしょうが、具体的な取引になってしまえば、自殺者がでても不思議ではない深刻
な事態になるということ。本来、笑いは高度なテクニックを必要とし、日本を除く海外
各国、たとえばフランスの「エスプリ」やアメリカの「ジョーク」は、高度な文学とし
て認められています。日本に定着しないのは、白い歯を見せることをよしとしない風土
性の産物でしょう。そういえば昔の時代劇では、既婚女性役は必ずお歯黒をしていまし
た。時代が移り気持が悪いという理由で、時代劇でお歯黒をすることもなくなったわけ
ですから、笑いの文学ももっと育ってもいいはずです。これから作家をめざすみなさん
も、質の落ちた芥川、直木賞に、最初から最後まで笑いのオンパレードという作品でも
作ってみませんか。
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日本戯作協会監修
戯作者
戯作工房「MONZA」主幹 門座右京(もんざ うきょう)

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