前回迄の「青と赤」
学園祭に集まった観客を人質に取られ、核爆発の危機に瀕するキカイダー兄弟!
その絶対絶命のピンチを救ったのは、皮肉にもジローの弟・強敵ハカイダーだった。
流れる電流、血の火花!!
二手に別れての死闘が展開する。


01とアカライオンは、睨み合ったまま会場の外へ。
舞台には、宿命の二人だけが残った!
ハカイダー「さあ来いキカイダー、今日こそ決着を付けてやる」
キカイダー「出来ない、ハカイダーの頭の中には、光明寺博士の脳が!
奴を倒せば、博士も死んでしまう!」

ハカイダー「お前との勝負、飛び道具は使いたくない。だが、逃げるなら撃つ!」
膠着状態の二人。
それを打ち破るように、場外から戻った01がハカイダーショットを叩き落す!

銃を落としたハカイダー。
キカイダーは、ダブルチョップをハカイダーに繰り出す!
ハカイダー「嬉しいぞキカイダー、それでこそ殺しがいがある・・・」
更に続く死闘!
ついにキカイダーは、相手の急所を外してデン・ジ・エンドを放った!!


腕を押さえて退くハカイダー。
ハカイダー「流石だなキカイダー、我が宿命のライバルよ。
今回はこれで引き下がってやろう、だが、忘れるな!この俺からは、絶対に逃げられぬ事を!」


再び闇に消える、漆黒の戦士。
静寂が戻ったかに思われた次の瞬間、残る最後の強敵・アカライオンが再び現れた!

アカライオン「邪魔者は消えた!キカイダー、そして01、貴様等の息の根を止めるのは、このアカライオン様だ!!」

01「お前に倒されるような俺達ではない!」
キカイダー「我等兄弟がいる限り、貴様等の思い通りにはさせん!」


アカライオン「おのれ~っ!!」
突進して来るアカライオンを受け止める、キカイダー兄弟!


「戦う人造人間キカイダー」のメロオケが流れる中、二人のパワーの前に太刀打ち出来る者などない!
ダブルパンチ!ダブルキックの連打!
そして、この激闘にピリオドを打つ瞬間が訪れる!!
01「ブラスト・エンド!」
キカイダー「デン・ジ・エンド!!」


大爆音と共に消え去るアカライオン!
悪の企みを打ち砕いた、二人の勇姿。

キカイダー「ありがとう、兄さん」
01「なぁに、俺達兄弟力を合わせれば、どんな事だって出来るはずだ。真の平和が訪れるその日まで、二人で戦い抜いて行こう!」
キカイダー「オゥ!!」

固い絆を結ぶ、キカイダー兄弟。
司会「ありがとうキカイダー!ありがとう01!
あなた達の事はいつまでも忘れません!!さようなら!!」
観客の拍手喝采に見送られ、熱い心を鋼の体に包んだ戦士が今去ってゆく。
幼かった僕らの胸に残してくれたあの日の夢は、幻ではなかったのだ。
万感の想いを込めて、今、あなたに送ろう。
1990年9月30日、ただ一度だけの伝説を・・・
アトラクの興奮も冷めやらぬまま、アカライオンの声を演じた潮氏も招いてのトークショー。
当時は日本中を震撼させた凶悪事件からまだ間がなく、特撮ファンと呼ばれる人間に世間の風当たりは強かった。
そんな仲間を元気付けるような、池田さんの熱いメッセージが印象深い。
「特撮ヒーローという素晴らしい世界を愛する皆さんは、誇りを持って胸を張って生きてほしい。
何故なら、あなたたちはその愛を知る素晴らしい人間なのだから。
大事なものを、嫌いになる必要なんてないんだ。
好きなものを好きでいることは、決して間違いではないんだよ。
だから挫けないでくれ。
共に、明るい未来を創っていこう!」
偶然の人との出会いから始まり、幼い頃から好きだった作品とこのような形でめぐり合えるとは何と素晴らしい事だろう。
今もこのブログを通して、普通に暮らしていたら一生関わる事などなかったような方々ともお知り合いになれた。
人の縁とは不思議なものです。
アン・シャーリーの言葉を借りるなら、これをお読みになっているあなたは私の腹心の友です(笑)。
「人造人間キカイダー」イベントの記事も、今回で最後となる。
その裏で、愛を持って支援してくれた‘大人’の存在あってこそなのだ。
現在では東映のコンプライアンスも厳しく容易に行えない内容だろうが、営利目的ではないのと平山氏のお墨付きという心強さが、企画実現の原動力となった。
更に、そのあと寿司でも食べに行こうと仰られたのは恐縮のあまり御遠慮させていただいた。
過去に御自身がプロデュースした作品のファンを手放しで歓迎して下さる平山氏の優しさに、まさに神のような輝きと温もりを感じたものだ。
学園祭当日も会場にお越し下さり、音響不備でのトークショーの遅れを撮影裏話等でつないでいただいたのも忘れられない。
アカライオンの声を担当して下さった、「地獄大使」で有名な潮健児氏。
当初は録音のみで、会場に来るはずではなかった。
が、事前の御自宅でのインタビュー録りの際に平山氏の尽力を知り、その男気からイベント当日のトークショー参加となったのだ。
平山氏と共にアクシデントの間をトークで繋いでいただき、お二人の機転でずいぶん助けられた。
伴大介氏にとってはある意味ドッキリのようなもので、当日まで潮氏の参加は知らされていなかった。
だから後半のトークショーでは、予期せぬ「忍者キャプター」同窓会にもなったのだ。
池田駿介氏は「キカイダー」シリーズを御自身の代表作として捉え、イチロー役に対しても積極的にアイデアを出されていた。
台詞の録音や事前のアトラク練習にも伴氏と共に熱心に取り組まれ、当日の熱演はそれは素晴らしいものだった。
ジローの衣装はこちらで用意したものだったが、池田氏は撮影当時の私物を御持参され、それを着用。
実に贅沢なショーとなった。
トークショーでのファンに対する言葉は、一生忘れないだろう。
学生の遊びに、大人が本気で付きあってくれた。
それを思う度、今も胸が熱くなる。
1990年9月の奇跡、あの日からすでに長い年月が過ぎ去った。
その中には、今では業界の第一線で活躍する者も数人いる。
奇跡の記憶は、少数の関係者と100人足らずの観客の記憶の中にしかないのだろう。
だが、私は生涯忘れない。





