「僕たち、ずっと友達だよ」 | Geroオフィシャルブログ Powered by Ameba

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前回のブログにも書いたが、最近ジムに通い始めた。






通い始めてから2週間ほど経った。

今日も、行って来た。








まずはランニングマシーンで30分。




最初にランニングマシーンをする理由は

良い感じに汗をかいたら

「次の筋トレもやってやるぜ!」

とモチベーションがあがるからである。



30分キッチリ汗を流し、

今日もモチベーションが最高潮の状態で

筋トレマシーンコーナーに足を踏み入れた。




「まずは肩周りから鍛えようかなぁ」と、

それ専用のマシーンに座った。

いつもなら黙々と筋トレを始める所だが、

今日はもっと効率よく出来ないかなと思い、

思い切って近くに居たジムのスタッフさんに聞いてみた。





「このマシーンで効率良く肩を鍛えようと思ったら、
握る部分を外側か内側、どっちを持てばいいんですか?」




僕がこう問うと、スタッフさんはこう答えた。





「えっと・・・どっちだったかなぁ・・・。どっちかだとは思いますよ!」





うん。

それはわかっている。

どっちかの方が肩を重点的に鍛えられるのは

なんとなくこっちも薄々感じている。

だからスタッフさんに正解を聞きたかったのに・・・。




どういうことなんだ・・!


こっちはモチベーションが最高潮の状態なんだぞ・・!


なんだったらもう汗かきすぎてこっちは筋トレどころじゃないんだぞ・・・!


ふざけるな・・・!




そんなことを一瞬脳裏をよぎったが、


スタッフさんの

「外・・・いや、あぁ~・・う、内側を持ったほうがいいと思います・・!」


という、なんともボヤっとした回答に対して


あくまでも紳士に、

「ありがとうございます」

と、笑顔で答え、黙々と筋トレを終わらせた。




くそぉ!

なんだか釈然としない!

なんだあのスタッフは!

ここは大丈夫なのか!


プールに行ってこのモヤモヤした気持ちをスッキリさせよう・・・!








そう思って、更衣室で水着に着替え、ゴーグルや水泳帽、タオルを持ち

足早にプール場に向かった。







驚いた。






先ほどトレーニングルームにいたスタッフさんが

プール場にいたのだ!



恐らくスタッフさんは時間による交代制で

トレーニングルームやプールを行き来していて

たまたま僕とタイミングが合っただけ、

ただそれだけのことだとは思うが・・



なんだか気まずい・・・。



スタッフさんの前を通る時に軽く会釈をしつつ、

「うっす・・」

みたいなことを呟いてみたものの


なんだかすっごく気まずい!!!


なに!?

こんな気持ちになってるのは僕だけなの!?

僕だけなんでこんな気持ちのまま泳がないといけないの!?



そんなことを思っていたら


なんと!

スタッフさんから話しかけてくれた・・!




「あ、そのゴーグル・・・」



ん?



なになに?



ゴーグルがなに??


俺のゴーグルがそんなに良いやつなん??


ひょっとして、ゴーグルの付け方めっちゃ間違えてた??


というかこのゴーグルも水着も水泳帽も

全部入り口の売店みたいなところで買ったやつや・・恥ずかしい・・。





スタッフさんによるいきなりの急襲に

僕は若干パニックになりつつ、次の言葉を待った。







「シールついてますね。」

そう言って、優しくシールを剥がしてくれた。






二度目の驚愕である。






ゴーグルの、「新品の状態で張られているシール」

を剥がし忘れていたのだ。


がっつりと、両目とも。






そういえば

通い始めてからずっっっと


「なぁ~んかくっそ見えにくいなぁここのクソプール・・・」


って思ってた!!!!!!!!




両目に「新品の状態で張られているシール」

が、がっつり張られていたのだから当然である。


プールでモヤモヤをスッキリさせようと思っていたのに

視界だけが劇的にスッキリした。



ええええ??うそうそうそぉ?

ずっと?

え?


今までいっぱい泳いだし、いろんな人が僕と目を合わせたはずだよ!




耳まで真っ赤にしながら

僕はスタッフさんに



「えへへ・・・」


とたぶんかなり気持ち悪いであろう渾身の苦笑いをすると


スタッフさんも先ほどのトレーニングルームでのミスを思い出したのか



「えへへ・・・」



と会心の気持ち悪い苦笑いで返してくれた。











「僕たち、ずっと友達だよ」



僕はそう、思った。

たぶん、スタッフさんもそう思ってくれたんじゃないだろうか。

そう願いたい。




僕たちは確かにその瞬間、友情を感じたのだ。




ありがとうスタッフさん。

ありがとう。

トレーニングルームでは酷いこと思ってごめんね。

これからもジムに通うよ。


お互い、頑張ろうね。



この日僕は、視界も心もスッキリして、スポーツジムを後にした。



明日からも頑張ろう!






















ただ、そのスタッフさんの顔は

生理的にすごく嫌いなタイプの顔だった。




だからまぁ、もう、


いや、まぁいいや・・・。


















人間の心って難しいね。







もうねるね。



おやすみね。






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