間があいてしまいましたが、
前回のつづきです。
雨宮国広さんの本を読んで
確認したいことがあり、
ご自宅を訪ねました。
雨宮さんは縄文の生活がどうだったか
体験を通して知ろうと、自宅の離れに
小さな小屋を建てて、何年もそこで
暮らしていたと本にありました。
(映画プロデューサーとの対談場面 後ろが住んでいる小屋)
『二〇一二年、私は自宅の庭の片隅に、
子供達と一緒に、三畳の
縄文小屋らしき小屋をつくった。
早速その小屋で定期的に暮らしながら、
真脇縄文小屋の設計を始めたのだ。
実際に本物の火で煮炊きし、暖を取り、
寝起きしてみると、今まで理論的に
頭の中で理解していたことが、いかに
現実に起こる、複雑な自然現象の前では
役に立たないかがわかった。』
(雨宮国広 平凡社 『ぼくは縄文大工 石斧でつくる丸木舟と小屋』44ページ)
私はそれが竪穴式の小屋だと思い、
どんな風に作ってあるのか見たかった
のですが、竪穴式に掘ってはなくて
普通の土間になっていました。
それでも、電気を使わない生活するのは
大変なことであり、
経験することは重要です。
そして雨宮さんは今でもこの小屋で
暮らしているそうです。
その狭い部屋で薪を燃やしながら、
いろいろと話をしてくれました。
『「冷えは万病のもと」と昔から言われる。
現代の本でも、「足元を冷やさないことが
大切だ」とよく紹介されている。
冷え性の方は、裸足など
もってのほかであろう。
私も三畳暮らしを始める前は、
足が冷えやすく、厚い靴下や
下着を身につけていた。
布団に入る時、足が氷のようになっていて
なかなか安眠できない体質であった。
そんな私が、三年前から裸足と半袖で
暮らし始めたのである。
一年中温暖な土地柄ならいざ知らず、
冬場はマイナス五~六度にも下がる
甲府盆地である。
自分でも「すぐ弱音をはいて
普通の生活に戻るだろう」と思っていたが、
三年もこの格好で暮らしているのだ。』
(同上203~204ページ)
ずっと裸足でいるのに、足の裏が
一年中ポカポカだそうです。
実は私も五十歳を過ぎた頃から
同じように足の冷えがひどくなっていました。
それで中村天風を見習って皮膚を鍛え、
ほぼ一年中
半袖で過ごせるようになっています。
それでも、さすがに裸足では寒いので
冬には厚い靴下を履いてきましたが、
雨宮さんの話を聞いて
「ずっと裸足」をトライし始めました。
すると、今のところ大丈夫です。
不思議に冷たいと感じることがありません。
靴下を履いていても時々寒いと
感じることがあるのに、
それがありません。
このままずっといけそうな感じです。
やってみなければわからないものです。
これも一つの先入観だったのでしょう。
子供も皮膚も、甘やかすと
弱くなります。
最近、国会での論戦の質が上がってきていることについて、非常に示唆に富んだ話をしてくれています。



