完全な幸福(スタンダール) | “縄文の蘇り”&”ろくでもない世界”との決別

“縄文の蘇り”&”ろくでもない世界”との決別

第一ステップ:戦後の常識の徹底的な破壊(GHQの洗脳解除)
第二ステップ:弥生以降の常識の破壊(大陸思想の廃棄)
第三ステップ:奥底に眠っている縄文人DNAの起動

代表作「赤と黒」を書いたスタンダールは、

 

恋に生きたフランスの小説家ですが、

 

思想家としても、ニーチェが高く評価しています。

 

本当の自分というテーマに関連して、

 

次のようなメモ書きがありました。

 

 

「ここで気違いじみた完全な幸福の一時期がはじまる。

 

この地上で人間が見出し得る、幸福の頂点にいるとは、

 

当時私は思っていなかった。・・・

 

早い時刻に到着したロルでのことであったと思う。

 

突然ロルかニヨンの十町ばかり上方の、丘の上の寺院の鐘が、

 

荘重な音色で打ち鳴らされるのが聞こえた。

 

私はその丘に登った。

 

眼下にはあの美しい湖がひろがり、鐘の音は恍惚たる音楽となって、

 

私の想念を伴奏し、崇高な様相を与えた。

 

このときこそ、完全な幸福に私が最も近づけたときであったと思われる。

 

このような一瞬のために、生きてきた値打ちがあるのだ」

(スタンダール著 アンリ・ブリュラールの生涯 下)

 

 

これが、「本当の自分」を生きる自己実現の状態だと思います。

 

一度は同じような経験をしてみたいものです。