〜土と腸と、わたしの汗まみれな祈り〜


わたしが自然栽培に惚れ込んだ理由は──

とてもシンプルで

でもめちゃくちゃ深いんです。


ある日読んだ『土と内臓』という本。

著者のルー・エネアスさんがこう書いていました。


「健康な土壌には、多様な微生物が生きていて

それは人間の腸内細菌と驚くほど似ている」



……は!?

つまり、土が元気じゃないと

腸も元気じゃない!?



腸が元気じゃないと

免疫も感情もやる気も

全部グダグダになっちゃうってこと!?


え、ってことは

農薬とか化学肥料で土をいじめたら、 

わたしたちの腸も「もう無理…」って

倒れるってこと…!?

ひぃ〜〜〜、それは困る!!


そしてわたし、ふと思ったんです。

リラクゼーションで届かない疲れとか

どこから来るかわからない不調とか…

その“根っこ”って

もしかしたら 土かもしれないなって。


土を癒せば、腸が整う。

腸が整えば、脳が喜ぶ。

脳が喜べば、感情もゆるむ。


そう思ったらもう…

スコップ持って田んぼに向かってましたよね(笑)


でもね、現実は甘くない。


「農薬使わんと、草ボーボーで何も育たんで」

「そんなの夢物語や」

って、あちこちから言われる。


叔母にも言われました。

「無農薬?やめとき。

そんなん育つわけない」って。


でも…でもね。


わたし、どうしても譲れなかったんです。

身体が不安定だった時期

子どもたちの心が揺れていた時期

ふと気づいたんです。


「毎日当たり前に食べていた“お米”や“野菜”、

 もしかして…そこに原因があったりする?」


農薬や添加物

わたしたちが「普通」だと思ってるものが

少しずつ、でも確実に

命をすり減らしていたのかもしれないって。


だからわたしは、今日も黙って草を刈ります。

1本1本、鎌で。手で。

汗まみれで、虫に語りかけながら

黙々と土に向き合う。


それはもう、ほぼ“祈り”です。


「この田んぼが元気になったら、

 誰かの腸も、心も、元気になるかもしれない」


自然栽培は、効率とは真逆にあります。

でも、“命と向き合う時間”がそこにある。


そう思いながら

わたしは今日も田んぼに立ってます。

魂のすみか

〜本来の自分へ還る場所〜

西尾美香