原発から32キロ・・・
この言葉だけで、どこまで遠い存在になってしまったのか・・・
6月5日(日)に福島県いわき市川前町の高部集落を訪れて田植えのお手伝いをしてきました。
2年前に始まった福島県の「大学生の力を活用した集落活性化調査委託事業」をきっかけに大学生と集落住民との交流が始まりました。
高部集落は福島第1原子力発電所から約32キロの地点に位置しています。
しかし、幸いにも風向きや地形的な関係で放射線数値は、0.15μSv/h(いわき市川前支所)となっています。
立正大学のある埼玉県の0.052μSv/h(さいたま市桜区)の3倍ほどです。
福島第1原子力発電所から約60km離れている郡山市の1.08μSv/h、約62km離れた福島市の0.93μSv/hよりも低い値となっています。
※いずれの数値も2011年6月10日15時のデータ(福島県HP 、埼玉県HP より)
連日メディアでは、「福島県民VS東電」のような構図や悲劇のヒロイン扱いをしたものが報じられています。
しかし、高部集落の皆さんはいつも通りの笑顔で我々を迎えてくれました。
おかげさまで早朝4時起きの疲れも吹っ飛びます!
集落では、去年と同じように皆で語り合い、田植えやひまわりの種蒔き、そして”さなぶり”と呼ばれる豊作を祈願する宴まで開きました。
いざ!作業となると流石は集落の皆さん!!
我々との経験値の差には一日の長以上のものがあるようで・・・
終始どっちが助っ人に入っているのか分からない状況でした(笑)
本当に端っこの部分だけ植えたような状態で、3分の2以上は60~70代のご老人達に植えてもらいましたorz
田植え後の”さなぶり”では、お互いに土産話を持ちより、近況を報告し合い、
そして! なんと、来月にめでたく世界一周の旅に出る、某H君の決断式も行いました!!!
H君、くれぐれも命はお大事に・・・
我々が集落に出向いて一番印象に残ったこと。
それは、住民の方から原発や東電への不満や批判の言葉はほとんどなく、むしろ笑い話にしてしまうくらいに皆さんお元気だったということです。
福島県の皆さんは何を求めているのか?
皆さんが求めているのは「いつも通りの普通の生活」です。
そんな「いつも通りの普通の生活」に一日も早く戻れるように、私たちは出来ることをやっていくだけです。
その姿勢は昔も今も、そして未来も変わることはありません。
我々が継続しているこの活動によって、少しでも何かが変わることを信じています。
(文章:O)
【追記】
今回、田植えのほかに「ひまわり」と「コスモス」の種まきも行いました。
高部集落では、ひまわりのような明るい地区になる事を願って、住民の皆さんとの交流会を「ひまわり会議」と名付けて行ってきました。
そこで、ひまわりを高部のシンボルとすべく休耕田に花畑を作ることを計画していました。
このたびの福島第一原発の事故も受け、ひまわりが放射性セシウムを吸収するという効果も分かり、ひまわりの種まきを行うことになりました。
また、政府や県による土壌汚染測定が十分に行われていない状況を踏まえ、独自に民間検査機関に調査委託して土壌汚染の状況を把握することになりました。
写真のように土壌を採取し、放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-134,136,137)を測定してもらっているところです。
測定結果が分かり次第、ブログを通してご報告させていただきます。
(文章:T)



















