完全恋愛 読了 | シジンの日記

シジンの日記

つれづれなるままに、心にうつりゆくよしなしことを、だらだらと書かせていただいてます。

牧薩次の第9回本格ミステリ大賞(2009)受賞作(小学館文庫)。
牧薩次の名前に反応してしまいました。

私がスーパー(可能キリコ)とポテト(牧薩次)に出会ったのは小学生から中学生の頃の乱読の時代。
本ばかり読んでいた頃。
少年少女空想科学小説全集(岩崎書店)はもとよりSFベストセラーズ(鶴書房)、ルパン、ホームズ、少年探偵団などを制覇して、ついに学校の図書館に読む本がなくなって、毎日のように本屋に通っていた。
目当ては黄色い背表紙の秋元文庫、ハヤカワSF文庫、創元推理文庫、等など。
その頃創刊されたのが緑の背表紙のソノラマ文庫。
「蜃気楼博士」(都筑道夫)や「暁はただ銀色」(光瀬龍)など名作が揃っていた。
本屋で緑色の背表紙に新刊が出ていないか毎日のようにチェックしていた。
「仮題・中学殺人事件」。
ライトノベルなどと言う言葉はなくて、ジュブナイル小説と呼ばれていたと思う。
作者は辻真先。
辻真先の名前はアニメの脚本などで知っていた。

不思議なタイトルだな、と思って手に取ったのだけれど、とても面白かった。
その後、「盗作・高校殺人事件」、「改定・受験殺人事件」と続編が出版されて、タイミングよく自分と全く同世代のキャラが活躍するので感情移入しやすかったのかもしれない。
推理小説なので細かいことは読んでいただく(今は創元推理文庫)として、主人公の一人の牧薩次は推理作家志望。

その牧薩次の著書なので手に取らないわけにはゆかない。

とても面白かった。
一気に読んでしまいました。
文章のリズムとテンポ、文体が素晴らしい。

タイトルは恋愛小説のようですが、柳楽糺こと本庄究の年代記、とも呼べると思います。
ポテトとスーパーも出てきます。
--
シジン