当たらない予報(良) | シジンの日記

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つれづれなるままに、心にうつりゆくよしなしことを、だらだらと書かせていただいてます。

夜明け前、看護士さんが天井灯を点けてカーテンを開けた。
起床時間。
もちろん僕は起床なんかできない。
だから顔を少しだけ窓の方へ向ける。
しばらくすると窓の外が白々と明るくなってきた。
顔を向けるとオレンジから濃紺のグラデーションが見える。
晴れ。
天気予報はみごとに外れた。
予報では雪か雨のはずだった。

天気予報は当たらないことが多い。
どうせ当たらないのなら予報などしなくても同じではないかと思う。
天気図だけ提示して、あとは勝手に判断してください、とすればよい。
たぶん当たった予報は当たり前で、外れた予報だけが記憶に残るのだと思う。
人とはそういうものだ。

そう善意に解釈していのだけれど、困ったことに実際に天気予報は当たる確率が低いのだという。
地元の人の観天望気の方がよく当たるらしい。
税金を使っていったい何をやっているのだろうと思う。
特異生物対策部(気特対)を立ち上げているのなら、それならそれでよいとは思うけれど。
役所に必要なのは洗練された洒落だと思う。

でも今日の晴れは、雪の予報が外れてくれてよかった。
今日は月に一度の面会日。
だから雪になってほしくはなかった。

首が痛くなって顔を正面に戻す。
白い天井が僕を見下ろしている。
遠くでナースコールが聞こえた。
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シジン