太郎さんの仕事 | シジンの日記

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つれづれなるままに、心にうつりゆくよしなしことを、だらだらと書かせていただいてます。

太郎さんの会社は経営状態が思わしくない。
以前と同じように商売をしてもなかなか儲けが出ない。
このままだと会社を続けることができなくなる日が来る。

いったい何が悪いのだろう?

太郎さんは考えた。
まずは経費を見直すことにした。
経費を減らせば売り上げが同じでも儲けが出ると思った。
しかしいくら経費を減らしても儲けが出ない。
経費のなかで一番大きな割合を占めているのは人件費だ。
太郎さんは人件費に手をつけようと思ったけれど、社員の数を減らすことはできない。
余剰人員などは最初からいない。
社員の給料もぎりぎりまで下げてもらっている。
これ以上人件費は削れない。

さて、どうしよう?

太郎さんは考えた。
これは普通の手段ではどうにもならない。
当たり前のことだけれど、一番の方法は会社の売り上げを上げることだ。
太郎さんはどうやったら売り上げが上がるか考えた。
今の製品をそのまま作っているだけでは今まで以上の売り上げは期待できない。

太郎さんは新製品を考えることにした。

何か新しい製品を考えて売り上げを伸ばすか、会社を止めるか、二つに一つしかない。
太郎さんには新製品を考えることしかなかった。
会社は新しい製品を考えないと存続できない。
だから社員全員も太郎さんに協力して新しい製品を考えた。
社員のみんなも会社の状況は知っていたから、一日の仕事が終わった後、居残りでみんな一生懸命に新製品を考えた。
でもなかなかよいアイデアは出ない。
もう失敗は許されないからいろいろとシミュレーションを繰り返す。
慎重になりすぎるから大胆なアイデアが出てこない。

そんななか、社員の一人が販売方法を見直しましょう、と言い出した。
今までの販売方法ではなくて、エンドユーザーに直接製品を売る仕組みを考えたらどうでしょうか?
太郎さんはよいアイデアだと思った。
エンドユーザーの意見を直接くみ上げる方法を考えましょう。
これは新製品の開発に不可欠だと太郎さんは思った。
お客さまあっての商売だ。
新製品の開発と販売ルートの新規開拓、お客様の意見の吸い上げ。
この三つの方法を駆使して太郎さんと社員は一丸となっていろいろなブレイクスルーを考えた。

そうして社員一丸となった努力が結ばれて、エンドユーザーの意見を反映した新製品が生まれ、新しい販売ルートも開拓できた。
太郎さんの会社はなんとか無事に救われた。
あと半年対策が遅れていたら太郎さんの会社は潰れるところだった。
太郎さんも社員もほっと胸をなでおろした。

でも、会社の現状に満足してはいけない。
太郎さんは社長としてさらなる改革を継続することを誓った。

太郎さんの仕事は、社長として会社と社員を守ることだ。
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シジン