カレンさんは名優で映画監督でもある。
カレンさんのデビュー作は特撮ヒーロー、変身ものだった。
しかもヒロインではなくてヒーローの周りにいて、何故かいつも悪の組織につかまる一般女性の役だった。
カレンさんはその演技である映画監督の目を引いて映画界の中央へと進んだ。
カレンさんは自分の原点が特撮作品にあることをよく知っている。
特撮作品では特撮が主役だ。変身ヒーローやヒロインが中心にいる。
よく、特撮作品に出るとイメージが固まってしまう、と言う役者さんがいる。
カレンさんはそういう役者さんは、結局それまでの役者さんなんだな、って思う。
特撮作品のイメージが先行してしまう、と言うことは役者としての強さが作品のキャラクターに負けているからじゃない、と思う。
もちろんデビューしたての頃は仕方がないけれど、そこで止まってしまったらそれまで。
特撮作品でも何でも、一つ一つの作品をステップにして成長するのが役者だと思っている。
そういう役者さんはたくさんいるし、もちろんカレンさんもその一人だ。
だからカレンさんのキャリアの一番最初にはいつでも特撮作品の名前がある。
頼まれれば、自分がやったわけではない変身のポーズもとってくれる。
カレンさんは自分という役者を見出してくれた特撮作品にとても愛情を持っている。
自分が演じた全てのキャラクターは自分の分身だと思っている。
作品に出るたびにカレンさんのキャラクターは増える。
どんな作品にでても同じキャラクターになってしまう役者さんもいれば、作品ごとに全く別のキャラクターを作り出す役者さんもいる。
カレンさんは作品ごとにイメージが全く変わってしまうタイプだ。
だから、カレンさんは映画監督もできるようになった。
それまでの役者としての経験からたくさんのキャラクターになりきって演じ分けることができるから、作品全体をまとめることができる。
カレンさんは名監督としていくつもの作品を残した。
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シジン