僕は代表サッカーよりサンフレッチェ広島の方が思い入れがある。
まあそもそも普段はそれほどサッカーに興味があるわけではないのだが、
2日前のドイツ戦は見た。
監督の森保や浅野は元サンフレッチェの選手ということで、
むしろ個人を応援している意味が強かったりするのよね。

前半はPKで点取られて、その後はまったく守勢一方で攻めることができない。
でも、1点差で後半に行けたらワンチャンスあるかもしれないなと
とりあえず後半も見ていると、矢継ぎ早の選手交代から
いい感じに攻めている時間が増えてきて、ついに堂安の得点が入った。

おお、引き分けの可能性が出てきたぞと少し熱が入ってきたところで、
浅野が角度のないところから、まさかの難度の高いシュートを決めて逆転した。
浅野はそれまでまともなシュートにつなげることもできていなかったのに、
あれはニュースでたまに見る、海外の一流選手が決めるような、
レベルの高いシュートだった。
ドイツのGKもDFも、まさかあんな素晴らしいシュートが来るとは
思っていなかったために、油断していたのではないか。
この1点で浅野は人生が変わるだろうね。

そして見る方にとってはここからがしんどいのである。

それまではスマホ片手に気軽に見ていたのに、
「勝てるかもしれない」と欲が出始めると、テレビ画面から目が離せなくなった。
アディショナルタイムも7分と長い。
しかし「あのドイツに勝てるかもしれない」と、長く感じる時間を耐えて耐えて、
ついにまさかまさかの勝利。
歴史的な勝利を目にすることができた。

代表サッカーは感情的に批判する人が多く、

そこまで熱心なファンではない僕としては、
森保や浅野がよくたたかれるのが前から嫌だった。
ヤフコメとかでもああだこうだと批評家がたくさんいるよね。
いや、元サッカー選手もか。
責任のない外野はなんとでも言えるものだ。



しかし、先制されてから追いかける展開の方が見ている方は楽だ。
これで4年前のベルギー戦のように、2点先制とかしていたら、
むしろ精神的にきつかったかもしれない。
「あのドイツに勝てるかもしれない」と、格上相手に慣れない守りの気持ちになって、
気力・体力の消耗は一気に増えていく。
後半の終わりの近い時間に逆転というのが理想的な展開でもあったのだろう。

とはいっても、まだ1勝。
フロックと言われないよう、善戦を期待したい。
日本はヨーロッパより南米のチームの方が苦手のようだから、
同じ強豪ならブラジルやアルゼンチンよりもスペイン相手の方が善戦できるかもしれない、
などと考えて、少し期待もしてしまう。