僕は小学生のころから、落語が好きでした。
よく両親に小学生でも読める落語の本を
買ってもらったことを覚えています。
成長するにつれて、野球や勉強?、仕事が忙しくなり、
落語もほとんど聞く機会がなくっていました。
そんなあるとき、飛行機に乗って
スカイオーディオで落語を聴きました。
何もすることないから、落語でも聞くかと聞いてみたんです。
そしたら、面白い!
落語は、あたりまえだけど、落語家が一人で何役もこなす。
そして決して立ち上がることはない。
それなのに、馬がはしったり、人がそばを食べたり、
町人からお殿様まで登場しても、ごちゃごちゃにならない。
機内食を食べながら思わず吹きだしそうになって、
笑いをこらえて下を向いたら、
隣の席の見知らぬおばさまが「大丈夫、気分悪いの?」と
優しく声をかけてくださいました。
「えぇ、大丈夫です。ありがとうございます」と応えましたが、
おばさまも横で吐かれてはたまったものではないと
おもったのでしょう。
空の上で、ヘッドフォンをつけて聞く落語は、
テレビや寄席で見る!落語より集中できます。
たまたまなのか、その時の落語は情景が頭に浮かんで、
まるでその時代劇コントを見ているかのように映像が見えました。
「あー、ことばって大事なんだな」ってその時強く思いました。
ジョージ
No.604