関係性ってこういうことか | GEORGE TIMES

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30代から40代の中小企業経営者のナビゲーター

実家の喫茶店での一コマです。

先日、雨が降る前で少し蒸し暑い時間帯のことです。

近所のおばあちゃんが、畑仕事を終えて
暑い、暑いと言いながら、お店に入ってきました。

そして、
「今日は蒸し暑いから、アイスコーヒーにしとくわ。」
と言いました。

母は、
「アイスね。あっ、アイス今作ってるから半分しか残ってないわ。」

おばあちゃんは、
「ええわ、ええわ、半分で。水でも足しとくわ。」と
笑いながら言ってました。

バカ正直な母は本当に残ってたアイスコーヒーを出しました。

普通なら注文を変えると思うのですが、
おばあちゃんは死ぬほどアイスコーヒーが好きで
飲みたかったのでしょうか?

きっと、そんなことはないと思います。

暑いなら、アイスティーだって、クリームソーダだって
なんだっていいと思うんです。

実家の店なら、「お水だけちょうだい」っていってもOKです。

でも、おばあちゃんは、せっかく来たのだし、
アイスコーヒーを注文したのだから、
半分しかなくても後には引けなくなったのかも。

そのまま、常連客しか座らないテーブルに座りました。

そして、20分ほど母と会話して帰るころには
きっちり、コーヒーチケットを置いて帰っていきました。

関係性ってこういうことかって思いました。

初めてのお店やお客さんでは、
絶対にないシチュエーションだと思います。

でも、ほぼ毎日来るし、
おばあちゃんに母が畑で作った野菜をプレゼントしたり、
安く分けたりすることもしょっちゅうあるはず。

だから、アイスコーヒーが半分しかなくても、
怒りもせず、ニコニコ笑いながら世間話をしている。

こんな関係で商売できるのっていいなって感じました。


ジョージ

No.591