給料が安いからといって、
本業以外にいくつも仕事を持っている、
持たざるをえない人たちが増えている。
それは生活のため、家族のためであることももちろんだが、
大半は今の生活水準を維持したいからである。
人はいったん身に着けた生活レベルを落とすことが
なかなかできない。
被災者の人が、仮設住宅に入居した時に、
「自分たちはいままで、どれだけモノに囲まれて生活していたかが
よくわかった。」とインタビューに応えていた。
お金を稼ぐには、自分で稼ぐか、人の為に働いて稼ぐかの
ふたつしかない。
以前担当していたお米屋さんは、
本業だけでは経営が苦しいからと言って、
早朝から宅急便の仕分けのバイトをしていた。
なんで、もっと店が繁盛すように考えないの?
と聞いても、そんな知恵はないからと逃げていた。
もちろん、朝から晩まで配達で走り回っているから
なかなか考える時間もないのかもしれない。
でも、結局この人は自分の時間を安売りしていることに
気がついていない。
お金も大事だが、時間はもっと大事だと思う。
自分のための時間を確保する。
そして自分のことを考える。
お客さんのことを考える。
そういうことを続ければ、
きっと自分の時間価値はどんどん高くなっていく。
ジョージ
No.586