お盆休み。ちょっと夜更かしをして
見たかったDVDを何本か見ました。
その一本が「なくもんか」。
阿部サダヲ演じる主人公が、いつも
言う言葉が「好きでやってますから~」
映画を見た人はわかるが、この主人公の
半生が、自己防衛本能としてこの言葉に
なっていました。
主人公は、商店街で大人気のハムカツ屋の2代目。
しかし、もともとそこの店の子供ではなく、
はちゃめちゃな父親に捨てられたも同然の
状態で、ハムカツ屋に居候する。
生きる本能として、その家の人に気に入られる
術を身につけ、成長するにつれ商店街の人々の
人気者になっていく。
しかし、人間には陰と陽が必ずある。
ある晩、疲れきった状態で一人どこかへ
出かけていく。
商店街で友人にすれ違ってもまるで別人のよう。
そして、その行き着いた先はなんと・・・
女性に向かって、罵声を浴びせかけて、キャーキャー
叫んでいる。
実態は見てのお楽しみにしておきます。
本編とはまったく関係ないところが妙に気になって
しまったのです。
普段ものすごく人当たりがいい人でも、
実は陰になる部分が必ずある。
喜怒哀楽は人間の特権。
笑ったカバを見たことありますか。
怒ったコアラはどうでしょう。
そんな表情を作れるのは感情があるから。
(ダーウィンは動物にも表情があると言っています)
好きでやってますから~は陰が極まったものでした。
笑える悲劇か、泣ける喜劇か。
おすすめです。
ジョージ
NO.428