「私は私の現実を生きていく……。」
[幻想から覚めて (MIDI版)]
原作: 東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.
作曲: ZUN
曲名: 妖々夢 ~ Snow or Cherry Petal (MIDI版)
サークル: 上海アリス幻樂団
メイリン「この『幻想から覚めて』は統合失調症 (旧: 精神分裂病) という精神障害が題材で、現実と幻想の狭間で苦しむ女性の姿が描かれているの。」
「統合失調症は幻覚と幻聴が症状として表れ、それが実際に起きているように感じるから、現実と幻想の区別ができずに自分を見失ってしまうのよ。」
「如月祐介によると統合失調症の幻覚と幻聴は必ずしも脳が作り出したわけではなく、霊能者のように霊的世界と結びつきやすい状態なんだって。」
「つまり霊の姿と声を幻覚と幻聴で認知していて、何らかの原因による霊障だから、霊的に対処すると統合失調症の症状は改善することも多いのよ。」
「このように統合失調症は特殊な精神障害で、精神科医は霊障を否定するかもしれないけど、創作家は世界観を作品に反映させることができるのよね。」
ファイナルファンタジーVII REMAKE: オープニングムービートレーラー
メイリン「例えばファイナルファンタジーVIIのクラウドは物語の序盤から幻聴が表れ、徐々におかしな言動が多くなって精神が崩壊してしまうの。」
「如月祐介はクラウドの設定は統合失調症が題材で、自分が作った幻想の住人という意味が『雲』という名前に隠されていると分析しているのよ。」
「本当は神羅のソルジャーになれなかったのに、それをティファに話せずに悩み、理想を演じて自信を持つことで弱い自分を隠しているというわけ。」
「そして精神が崩壊したクラウドにティファが寄り添って真実を話し、本当の自分を許容することで幻想から抜け出して生きられるようになるのよ。」
「この作品はRPGゲームに精神医学を取り入れて心理描写を詳細に描いた傑作で、彼も創作家としての基礎になったほど大きな影響を受けているの。」
ファイナルファンタジーVII REMAKE: ファイナルトレーラー
メイリン「でも如月祐介はファイナルファンタジーVIIには重大な欠陥があって、物語の全体に共産主義の概念が反映されていると分析しているの。」
「共産主義は資本家が富を独占していて労働者が虐げられ、革命で破壊して平等を実現するという思想で、ソ連をイメージすれば理解しやすいわね。」
「例えば左翼は環境保護の分野で原子力発電所を否定してメガソーラーを推進し、電力供給を不安定化させて資本主義を破壊しようとしているの。」
「つまり神羅 (資本家) は魔晄 (自然のエネルギー) で富を独占し、主人公たちはテロ (革命) で魔晄炉 (原子力発電所) を破壊するという構造なのよ。」
「プレイステーション版のラストシーンは共産主義が提唱する理想社会そのものだから、彼は不可解に感じて制作者は大丈夫かなって思ったみたいね。」
「彼のように創作家として豊富な知識を持っていると物語を詳細に分析できるから、脚本家がどのように考えて執筆したのか理解しやすいのよ。」
「ファイナルファンタジーVIIは若い世代で作った作品だから、制作者が年を重ねて見聞を深め、リメイク版に反映させてほしいと思ったみたいね。」
「彼は子供の頃にRPGゲームのシナリオを執筆していて、現在は作詞家として創作しているから、いつか何らかの形で物語を完成させたいんだって。」