「犬といつも一緒に遊んでくれたよね……。」
作品名: 追憶の犬 (MIDI版)
曲名: メイドと血の懐中時計 (MIDI版)
公開日: 2024年4月6日 (土) ~ 2024年4月12日 (金)
メイリン「オリジナル版の本編を読んでくれた人は、歌詞の途中でシーンが飛んで何が起きたのか分からなくなったかもしれないわね。」
「女性が深夜のビルの屋上で自殺しようとしている描写だったのに、不意に全く違うシーンになるから無理はないと思うの。」
「実はこれは深夜のビルの屋上から女性が飛び降りようとしたときに、ふと記憶の中から幼少時代に飼っていた犬が助けに現れる描写なのよ。」
「その犬はすでに亡くなっているんだけど、天界でかつての飼い主である女性が危機的な状況に陥っているのを知って記憶として現れたというわけ。」
「記憶というのはふと思い出すものだから、それを曲の奇抜な構成を活かして表現し、幼少時代に経験した動物の死で命の大切さを描いたのよ。」
「そこで第1章の『A→B→Z』でシーンを飛ばして困惑させ、第2章の『A→B→Z』のBでZの説明をすることで歌詞を大胆に転調させたわけ。」
「だから第1章の『B→Z』でシーンが飛んでも第2章の『B→Z』では意味が分かるようになっていて、曲の奇抜な構成を自然な展開にさせたのよ。」
「最初は悲壮感が漂う自殺未遂の描写だったのに、最後に天界で安らかに暮らす犬の描写になっているのは意図的に大胆な仕掛けを入れたからなの。」
「この奇抜なアイデアは曲の構成に悩んでいるときに閃いたもので、自分でも何故こうなったのか理解不能な思考回路だと思うんだって。」
「いろんなつらいことがあって死にたくなる気持ちは分からなくはないけど、自殺ほど周囲を苦しめる出来事はないということを考えてほしいの。」
「残された人がどういう苦しみを背負うことになるのか考えれば、自殺という判断にはならずに何があっても生きようという気持ちになるはずよ。」
「全ての出来事にはスピリチュアル的に魂を洗練させるための意味があって、それを乗り越えていくことで精神的に成長して人間味が豊かになるの。」
「だから意味もなく不幸な出来事があるわけではなく、そこには自分が前世から抱えてきたカルマを解決するための課題が隠されているのよ。」
「天界では動物は人間より格下という扱いだから人間界と動物界は分かれていて、神様に許可をもらえばペットに会うこともできるんだって。」
「つまりペットの動物にも輪廻転生があるから、天界の神様に亡くなったことを気づいてもらえるように供養することが大切なの。」
「そうすれば神様が配慮して同じ種類の動物として地上界に降りてきて、再びペットとして出会うように運命をプログラミングしてくれるはずよ。」