「いつの世も繰り返す運命の螺旋と法則……。」
作品名: 果てしない物語
曲名: 明日ハレの日、ケの昨日
公開日: 2024年3月16日 (土) ~ 2024年3月22日 (金)
メイリン「この作品は『東日本大震災がもたらした破壊と創造』を描いた歌詞なの。」
「2018年9月3日に書かれた歌詞で、如月祐介が作詞を始めてから約10~11ヶ月後の作品よ。」
「当時の彼は東方風神録というゲームの音楽を聴いていたんだけど、その中に変わった曲名の曲があることに気づいたの。」
「どこかで聞いた曲名だと思って探したら、東日本大震災の直後にZUNさんがリリースした音楽CDに収録されていることが分かったのよ。」
「この歌詞を付けた曲はこちら……。」
原作: 東方風神録 ~ Mountain of Faith
作曲 & 編曲: ZUN
曲名: 明日ハレの日、ケの昨日
「曲名は『昨日はいろいろあったけど明日は良いこともあるよ』というような意味なんだって。」
「元々どういう内容にするのか決めていなかったんだけど、如月祐介はこの曲に東日本大震災に関する歌詞を付けることを思いついたの。」
「いつもは約3~4時間で歌詞を完成させるんだけど、このときは非常に慎重に書いたために歌詞が完成したのは約24時間後だったのよ。」
「こうして完成した歌詞は人類が古代から経験してきた普遍的な歴史を含んだ内容で、輪廻転生が絡んだスピリチュアル的な要素だったの。」
「でもその度に人々が団結して街を復興させ、再び活気を取り戻していくという破壊と創造のスパイラルがあるのよ。」
「人類の歴史はこの破壊と創造の連続で、どんなに科学が進化しても防ぐことができずに繰り返される果てしない物語のように思えたの。」
「世の中の全てのものは相反する陰陽の二面性で成り立っていて、誰かが亡くなった一方で新しい命が生まれるというスパイラルがあるのよね。」
「それは輪廻転生の概念でもあって、死によって新しい命が生まれ、破壊によって新しい世界が生まれるという普遍性があるのよ。」
「そこには東日本大震災で大切な人を失った女性に絡めて、古代から人類が経験してきた普遍的な要素が描かれているわよ。」
「今の私たちの平和で豊かな生活があるのは亡くなった人たちが作ってくれた賜物でもあって、我々には次世代に引き継いでいく使命があるの。」
「そうやって考えると一見すると不幸な出来事の中に幸せになるためのヒントが隠されており、それを乗り越えて幸せになれることに気づくはずよ。」