「眠ってるあなたは夢を見る……。」
作品名: 儚い眼差しのあなたを見て (MIDI版)
曲名: 上海紅茶館 ~ Chinese Tea (MIDI版)
公開日: 2024年2月24日 (土) ~ 2024年3月1日 (金)
メイリン「この作品では冒頭から何度も繰り返されるサビの部分に、一般的にはあまり聞かない印象的な言葉が使われているわね。」
『泣かないでギュッとした』
「この部分は本当は『泣かないで抱きしめた』にしたかったんだけど、旋律に対して文字数が合わなかったから擬音になったんだって。」
「これが詩と歌詞を書くときの大きな違いで、歌詞の場合は原則的にひとつの音に対してひとつの文字を合わせる必要があるの。」
「つまりこの部分は『泣かないで○○○○』という文字数だから、抱きしめるという言葉を4文字で表現する必要があるのよ。」
「ただ近年のJ-POPの場合は西洋音楽の七音階をフルに使って、歌詞を英語にして表現力を広げようとする傾向があるわね。」
「確かに歌詞の場合は日本語より英語の方が表現力は上かもしれないけど、多くの日本人は英語が苦手だから意味不明になってしまうのよ。」
「しかも英語の文法がよく間違っているから、日本語に翻訳しても外国人が聞いたら恥ずかしくなるくらい意味不明な内容になってしまうのよね。」
「如月祐介によるとJ-POPは作詞家の西洋コンプレックスが原因で、日本語は英語よりカッコ悪いという思い込みがあるからなんだって。」
「それなのに何故かJ-POPの作詞家は、歌詞の大切な部分になると日本語から文法間違いで意味不明の英語に切り替えてしまうわけ。」
「戦後に日本はGHQの改革で西洋化したけど、いくら何でも歌詞の意味を壊してまでカッコつけて英語を使う必要はないと思うのよね。」
「日本語にプライドがあるなら安易に英語を使わないはずなんだけど、J-POPの作詞家は当たり前のように英語を使うから聴かれなくなったのよ。」
「だから如月祐介はJ-POPを嫌っていて歌詞も音楽も全く評価しておらず、むしろ子供の頃に聴いた童謡の方が遥かに高レベルだと思えるんだって。」
「如月祐介はプロのJ-POPの世界に行かずに、アマチュアの同人音楽の世界で日本の歌の本来あるべき姿を取り戻していきたいんだって。」
「日本語の歌詞は短い言葉で多彩な表現をすればいいだけの話だから、英語を表現の手段として使うのは日本人の作詞家として失格だとも言えるわね。」
「日本の伝統や文化などの魅力に気づけば、日本語が英語より遥かに表現力が高いことが分かって、自国の言葉に誇りを持つことができるはずよ。」