「若く見える = かっこいい」 ではない
東大医学部卒の医師が教える “ イケオジ “ の極意
* THE GOLD ON LINE (4月11日) より *
「若い見た目」なこだわるのもOK、 「いぶし銀のキャラ」 に落ち着くのもOK。
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自己満足の極意とは?
『60代からの見た目の壁』(株式会社エクスナレッジ) の著者で医師の和田秀樹氏が解説します。
■ “ 老け顔を生かす “ という選択もある
自分に似合っていれば、無理にして若く見せなくてもよいのです。
若く見えたほうがかっこよく見える人が、一般的には多数派というだけのことです。
たとえば、若いころから 「老け顔」 と呼ばれる人がいますが、職種によってはそのほうが都合よいこともあります。
私はその逆で、40歳ぐらいまで童顔でした。
31歳から34歳まで、私はアメリカに留学していましたが、お酒を買いに酒屋に行っても、バーに入っても、必ず IDカード (身分証明書) を見せろといわれていました。
そのくらい童顔だったのです。
さらに、精神科の医者は若く見られると損なのです。
他の科でもそうかもしれませんが、研修医のように思われて、患者さんからの信頼感がイマイチなのです。
「学生さんですか?」 と言われたこともありました。
40代くらいからは、そう思われることは少なくなってきましたが、実年齢よりも老けて見えるほうが得をすることもあります。
医者の場合、年齢よりも老けて見えたほうが、患者さんがベテランの医者だと思ってくれるからです。
実際の年は1つ上ですが、私の同級生で老け顔で得をした人がいます。
彼は手先が器用で、手術が上手だったこともあり、後に大腸がんの分野では日本トップクラスの医者になっています。
その彼が学生の頃から、すごく老けて見えたのです。
そこで、研修医時代はその老け顔を利用して、アルバイトに行っては、けっこうな金額のアルバイト代をもらっていました。
当時の私は童顔でしたから、 「老けて見えるのは得だな」 と思ったものです。そういうケースもあるので、見た目をかっこよく見せるやり方は、決して若く見せるだけではありません。
大事なのは自分のキャラ (役割) に合っているかどうかでしょう。
実年齢がいくつかということにもよりますが、やや老けた感じに見せるとか、年寄りくさいイメージを利用するという方法もあってよいと思います。
■ 「見た目」 とセットで 「生き方」 がある
見た目というと、つい若くしないといけないように思ってしまいますが、60歳を過ぎたら “ 自己演出 “ が必要だということ。
自分をどんなふうに見せたら一番かっこよく見えるのか、そういう演出をしたほうがよいということです。
自己演出というのは、性格も含めてということ。
自分が人とつきあうにあたって、ベテラン感をにおわせながら、相談に乗ってあげるキャラがよいのか、あるいは若づくりして若い人たちと一緒に游ぶキャラがよいのか、それを見極めることが大事です。
自分のキャラに合わないことを演じ続けるのは、けっこう大変なことです。
ですから、自分が “ どんなキャラ “ なのか、一度考えてみるとよいと思います。
見た目はもちろん大事ですが、人は見た目とセットになって生きているので、演じるといっても “ 自分のキャラ “ に合ったほうがよいでしょう。
たとえば、俳優の藤竜也さんみたいに、静かなバーのカウンターで、一人で飲んでいるのが似合うおじさんみたいなキャラがあります。
自分がそういうのが似合うと思ったら、そういうキャラを演じればよいし、みんなでワイワイやるのが似合うと思っているなら、そういうキャラに徹すればよいのです。
『 イケオジなキャラ 』
拙者が最初にいいなと思ったイケオジなキャラは、 「無敵鋼人ダイターン3」 のギャリソン時田です。
作品内の設定年齢は55歳。
ん?····ということは、拙者はギャリソン時田よりも年上になってしまったのですね。
拙者もいつかは、舘ひろしさんみたいにダンディーな “ 大人の男性 “ になれるのでしょうか? (^^;