“ 街のゲーセン “ の減少化が進む
ゲームセンターの倒産や廃業が2年連続増加
100円売上で利益6円とコスト増で利益を得られず
* 4Gamer.net (4月8日) より *
帝国データバンクは2024年4月7日、ゲームセンターの倒産や廃業発生状況について調査と分析を実施し、その調査結果を発表した。
レポートによると、アミューズメント施設ゲームセンターの倒産や休廃業などは、2023年度には計18件発生した。
これは前年度の15件に続いて2年連続で増加となり、過去5年間で最多を更新したとのこと。
ゲームセンターの店舗数は10年間で8000店近く減少しており、直近5年間では3割減になるなど、 “ 街のゲーセン “ が姿を消しているという。
日本アミューズメント産業協会によれば、2021年度のオペレーション売上高は前年度比1割増の4492億円となり、来店客数の大幅減に直面したコロナ禍の影響から脱しつつあった。
ただ、近年は “ クレーンゲーム機が主流 “ となっており、アーケード機を主流とする従来の店舗レイアウトでは集客力の維持が難しい局面にあるという。
また、消費税増税や硬貨の両替手数料、電気料金の引き上げなどの “ 運営コストの増加も無視できなくなってきた “ そうだ。
帝国データバンクの財務データをもとにゲームセンター運営企業の収益力を分析したところ、営業利益は “ 売上100円あたり平均6円 “ にとどまったとのこと。
これは、ゲーム筐体の価格に加えて、クレーンゲームでは景品価格も上昇するなど経営環境は厳しく、収益力に乏しい中小規模のゲームセンターで倒産や廃業が進んだ要因になったと分析している。
一方、ショッピングモール内などに展開する大型チェーン店がクレーンゲーム機を主流にファミリー需要を獲得し、出店規模を拡大させており、老舗ゲームセンターの廃業増と対照的なようだ。
「ゲームセンター」 倒産・廃業、2年連続増
100円売上で利益 「6円」 コスト増で利益少なく
「ゲームセンター」 の倒産・休廃業解散動向
帝国データバンクは、 「ゲームセンター」 の倒産・廃業発生状況について調査・分析を行った。
<調査結果 (趣旨) >
「ゲームセンター」 倒産・廃業、2年連続増
100円売上で利益 「6円」
コスト増で利益少なく
トレンドはアーケードゲーム⇒クレーンゲームに
従来型のゲーセン運営に試練
集計期間:2024年3月31日まで
集計対象:負債1000万円以上法的整理による倒産
調査機関:帝国データバンク
※ 調査結果は下記ホームページにも掲載予定
https://www.tdb.co.jp/report/index.html
「街のゲーセン」 が姿を消している。
アミューズメント施設 「ゲームセンター」 の倒産や休廃業などが、2023年度には計18件発生した。
前年度 (15件) に続いて2年連続で増加したほか、過去5年間で最多を更新した。
ゲームセンターの店舗数は10年間で8000店近く減少するなど右肩下がりで推移、直近5年間では3割減となるなど、淘汰の波が押し寄せている。
日本アミューズメント産業協会によれば、2021年度のオペレーション売上高は前年度比1割増の4492億円と、来店客数の大幅減に直面したコロナ禍の影響から脱しつつある。
ただ、近年はクレーンゲームが主流となり、アーケード機を主流とする従来の店舗レイアウトでは集客力の維持が難しい局面を迎えている。
また、消費税増税や硬貨の両替手数料、電気料金の引き上げなど、運営コストの増加も無視できなくなってきた。
帝国データバンクの財務データを基にゲームセンター運営企業の収益力を分析したところ、本業の儲けを示す営業利益は、売上100円あたり平均で6円にとどまった。
ゲーム筐体の価格に加え、クレーンゲームでは景品価格も上昇するなど経営環境は厳しく、収益力に乏しい中小規模のゲームセンターで淘汰が進んだ要因となっている。
足元では、老舗ゲームセンターの廃業増と対照的に、ショッピングモール内などに展開する大型チェーン店がファミリー需要を獲得し出店規模を拡大させている。
昭和・平成の若者文化を支えてきた、従来型の 「街のゲーセン」 運営に試練が訪れている。
『 街のゲーセン 』
若い頃は街のゲーセン (ゲームセンター) で遊んだ拙者ですが、そのルーツは子供の頃に近所の駄菓子屋さんに置いてあったテーブル型のゲーム筐体でした (^^;
皆さんが今まで一番お金をつぎ込んで遊んだアーケードゲームは何ですか?
ちなみに、拙者が一番お金をつぎ込んだアーケードゲームは、セガの体感ゲーム機『スペースハリアー』であります。
現在のアミューズメントセンターでは、こんな大型筐体のアーケードゲームは絶対に遊べないでしょうね (いろんな意味で) 。
【 4月14日 追加 】
ゲームセンター倒産・休廃業が過去5年で最多、10年間で8000店減
指摘された 「3つの理由」
* J-CASTニュース (4月13日) より *
調査結果を発表した帝国データバンクによれば、ゲームセンターの店舗数は10年間で8000店近く減少している。
なぜ、店舗数は右肩下がりになっているのか。
アミューズメント業界の発展を目指す日本クレーンゲーム協会 (埼玉県行田市) の広報担当に詳しい話を聞いた。
◈ 個人経営の小規模ゲーセンは経営厳しく
帝国データバンクの調査結果は、2024年4月7日に発表された。
ゲームセンターは直近5年間では、店舗数が3割減とも。
近年はクレーンゲームが主流となり、格闘ゲームなど業務用の大型ゲーム機 (アーケード機) を主とする店舗レイアウトでは集客力の維持が難しいという。
日本クレーンゲーム協会広報は取材に対し、ゲームセンターの店舗数減の要因を3つ挙げた。
(1) 娯楽の形態変化と多様化
(2) 個人店の閉店や施設の老朽化
(3) 人件費や物価、輸送費の高騰、だという。
1つ目の 「娯楽の形態変化と多様化」
1980年代は、家庭用ゲーム機 「ファミリーコンピュータ」 やゲームセンターのゲームが一般的だった。
現在では、ゲームセンター以外でも楽しめる娯楽が充実している。
カラオケやボーリングのゲームが作られ、家庭用ゲーム機が進化。
また携帯ゲーム機やスマホゲームが登場した。
2つ目の 「個人店の閉店や施設の老朽化」
広報は、街にある個人経営の小さなゲームセンターが多かったため、店舗数も多かったのではないかと推測する。
現在では、経営的に厳しい状況を迎えていたり、テナントビルが老朽化していたりすることで、閉店する店もある。
3つ目の 「人件費や物価、輸送費の高騰」
コイン投入口に入れられる硬貨が決まっているため、料金を変更するとしても100円単位で値上げするしかない。
そのため、高騰分を価格に反映させることが難しいという。
◈ クレーンゲームが人気なワケ
日本クレーンゲーム協会広報は 「個人的には、アーケード機の人気が落ちたとは思っていない」 と話す。
例えば、格闘ゲームは家庭用ゲーム機でも遊べるようになったが、 「maimai」 や 「太鼓の達人」 のような音楽ゲームは、それができないものが多い。
だから、格闘ゲームに比べて人気があるのではないかと説明する。
日本クレーンゲーム協会代表理事の中村秀夫によるクレーンゲーム専門店 「エブリデイ行田店」 が、人気のきっかけになったのではないかと広報は話す。
同店はYouTubeやメディアで取り上げられた。
その結果、ほかの人のクレーンゲーム動画で疑似体験した視聴者が 「自分にも取れるかも!自分もやってみたい!」 と思ったのが大きいという。
こうした動画の視聴者が全国的に広がり、今も人気が続いていると見られる。
『 クレーンゲームが人気 』
最近の景品はクオリティーが高いですし、入手した景品を高価格でフリマサイトに出品する人も多いですからね。