駐車場で隣のクルマから 「ドアパンチ」
キズは見当たらなくても 「警察に通報」 すべき? それとも不要?
* くるまのニュース (1月5日) より *
駐車場で隣のクルマからドアをぶつけられてしまったという経験がある人もいるかもしれません。
クルマに大きな傷は見つけられないという場合でも、警察を呼ぶ必要はあるのでしょうか。
◈ 「ドアパンチ」 されたら必ず警察を呼ぶべき?
駐車場の中には、隣のクルマとの隙間が狭く乗り降りに気を使う場所もありますが、それと同時に “ 隣のクルマにぶつけられる “ のではないかと不安を感じることも。
もしもの駐車中の自分のクルマが他のクルマにぶつけられた場合、大きな傷が見つけられないとしても警察を呼んだほうが良いのでしょうか。
たとえば風が強い日に “ 思いがけず “ ドアが大きく開いてしまったり、子どもが “ 勢いよく “ ドアを開けてしまったりなど、隣のクルマのドアがぶつかる 「ドアパンチ」 が発生してしまうことがあります。
もし、自分のクルマが停車中にドアパンチによって被害をうけてしまった際は、傷の程度に関わらず、まずは “ 警察を呼ぶこと “ が大切です。
たとえ軽いドアパンチであっても、それは 「物損事故」 というれっきとした “ 交通事故 “ であり、ドライバーには “ 交通事故の通報義務がある “ ことから、これを怠ると道交法第72条第1項後段に定められた 「事故不申告違反」 となる場合があります。
さらに、ドアパンチをした “ 相手がその場にいる “ 場合は、傷の状況を確認し、お互いの “ 連絡先を交換する必要 “ がありますが、当事者のみで行うと、その場で安易な示談をしてしまい、後になって 「言った言わない」 の論争になってしまうかもしれません。
とくに、その場で 「弁償します」 などと言われて安心していると、後日 「やはり払いたくない」 と言われてしまったり、相手と連絡がつかなくなってしまったりする可能性もあります。
そのため、まずは 「第三者に立ち会ってもらう」 という意味でも、 “ 警察に連絡する “ ことが重要です。
警察が現場に到着すると、まずは実況見分によって “ 事故の内容や被害状況 “ などが確認され、この内容をもとに、後日 「交通事故証明書」 が発行されます。
事故証明書は、ドアパンチによって発生した傷の修理を行うにあたり、相手側に “ 修理費を請求 “ する時や、自分が加入している自動車保険の “ 車両保険を使う “ 時などに、保険会社への提出が “ 必要 “ となる場合もあります。
その場で傷を修理するかどうか決まっていない場合でも、念のため相手方の加入している “ 保険会社を確認 “ しておくと安心です。
また、もし自分が “ ドアパンチした側 “ となってしまった場合には、必ず警察に届けたうえで、相手方に “ 自分の連絡先と加入している保険会社 “ を伝えておきましょう。
もしドアパンチをしたのに、そのまま “ その場を立ち去って “ しまうと 「当て逃げ」 となってしまうリスクもあるため、相手が戻ってくるのを待つことなく “ 警察を呼んで “ しまって問題ありません。
そしてドアパンチ被害にあわないようにするためには、隣のクルマが近い場所を避けて、できるだけ “ スペースに余裕がある “ 駐車場を選ぶといいでしょう。
また、自分がドアパンチを起こさないためには、広い駐車場を選ぶ以外にも、ドアを開け閉めする時には “ ドアに手を添えて離さない “ ように、日頃から習慣付けておくことも大切です。
さらに、同乗者がいる場合には先に降りて安全な場所に待機してもらったり、駐車後に自分が先に降りて “ 同乗者のドアに手を添えてあげたりする “ と良いでしょう。
このように、ドアパンチの被害にあってしまったら、たとえ大きな傷がついていなくても “ 必ず警察を呼んで “ 現場検証をしてもらうことが大切です。
万が一、後から傷などのトラブルが発覚しても、その場から離れてしまうと “ 相手方への責任追及ができなくなる “ おそれがあります。
また、ドアパンチの被害にあわないためには隣が近すぎる駐車場を避け、目的地から多少遠くなっても “ 余裕のある駐車スペースを選ぶ “ と良いでしょう。
『 駐車する場所 』
拙者は目的地から遠くなっても、必ず周囲に “ 他のクルマがいない “ ガラガラの場所ヘ駐車するようにしています。
それでも何故か、わざわざ隣に駐車するトナラーがいますけど (ため息) 。