[ NEWS・国内 ] プリキュアの着ぐるみ問題 保護者は怒り心頭! | 執爺の記憶帳

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元・(自称) 古株モンスターハンターの拙者が、毎日の出来事やネットの記事などで見つけた、ちょっとした情報 (アニメ・特撮・食玩 etc.) などを不定期に書いていくブログであります。

 プリキュアの着ぐるみで女児との接触を繰り返した非公式 “ グリーティング “ 男性「女児に寄ってこられるってたまらないですよね」
 保護者は怒り心頭!
 “ 大きいお友達 “ も「風当たりが強くなり迷惑している」
* 集英社オンライン (8月16日) より *


 好きなキャラクターの着ぐるみを見れば、なんの疑いもせずに駆け寄ってしまう “ 子供の心理 “ を悪用した、なんとも気味の悪い問題が起きた。
 中年男性と思われる人物が、人気アニメのキャラクターに扮し女児と接触した様子をSNSに投稿し、「女児が抱きついてきた」などと自慢げに投稿したのだ。
 問題の起きた現地に向かった。


◉着ぐるみの人は1人のときもあれば3人のときもあった

 ことの発端は「プリキュアの着ぐるみ活動が中心」と自称する男性によるSNSアカウントの投稿だった。

 この男性は、茨城県ひたちなか市の215haもの広大な敷地内にある『国営ひたち海浜公園』内などで、人気アニメのキャラクターの着ぐるみを着用し、主に未就学年の女児にグリーティング (握手や抱きつきなどの行為) を日常的に行い、その様子をSNSに投稿。

 他ユーザーがらの
「うらやましい。女児に寄ってこられるってたまらないですよね」
とのコメントに対して男性は
「昨日はかなりよかったですよ。
 女児が抱きついてきたり抱っこしたりしました。
 グリーティングは着ぐるみの醍醐味ですよね」などと返信していた。

 この行投稿は、行為を問題視したSNSユーザーによってまたたく間に拡散。
 これを受け、アニメの公式Twitter (現・X) は8月6日、注意喚起を発信した。


 この『プリキュアの着ぐるみ活動が中心』というアカウント男性によるグリーティング行為が行われていた公園では、どんな反応だったのか。

 公園内に毎日のように散歩に来るという50代の女性に聞いた。
「着ぐるみの人は去年の秋に見かけました。
 1人のときもあれば、3人のときもあった。
 てっきり何かのイベントなのかと思ってましたよ。
 子供達も嬉しそうに『プリキュアだー!』って近づいて喜んでいたし、私たちもその様子を微笑ましく見ていました。
 まさかそれが “ 勝手にやっていた事 “ だなんて、怖いわね。
 親は着ぐるみにまで注視しなきゃいけないなんて、本当に油断ならない世の中になってしまったものね」

 公園内で毎日のようにジョギングしているという20代男性も、着ぐるみをよく見かけていたという。

「今年の夏前あたりは、毎週来ていましたよ。
 中央ゲートを抜けてすぐのプレジャーガーデン前あたりにいましたね。
 女の子だけじゃなく男の子とも接していました。
 軽くハグして頭を撫でたり、小さい子なら抱っこしたり。
 堂々と振る舞っていたんで、公園も “ 公認 “ の着ぐるみなのかと思っていましたよ亅

 園内の飲食店で働く40代女性も着ぐるみを目撃していた。
「この公園のスタッフは “ みんな知ってた “ と思います。
 問題を起こすわけじゃないから注意もしてませんでした。
 私たちも仕事しながら見かけていたので、中の人が “ どんな人か “ なんて知りませんでした」


◉非公式の着ぐるみを放置してた公園にも問題はあると思います

 だが、女児を持つ親からしたら、今回の問題はただ事ではない。
 SNS上では
「怖い」「子供と勝手に握手しててくそキモいんやけど」といった意見のほか、「ゆるキャラでも中身がおっさんおばさんとかは普通にある。中身よりも目的がなんなのかって所の問題」
「全国で “ 模倣する輩 “ も出そうで震えます」など、さまざまな意見が飛び交った。

 現在、池袋の [ サンシャインシティ ] で行われている『ひろがるスカイ!プリキュア  おでかけ!ひろがるワールド!』に子供と訪れていた保護者も怒り心頭だった。

 女児を連れた30代女性は、こう顔をしかめる。
「もし遊園地で眼の前にプリキュアがいたら、子供は公式とか非公式なんて “ わからない “ から絶対喜んで近づいちゃうだろうし、子供が近づこうとするのを親が止めても、今度は子供が駄々をこねたり泣いたりするので、親としてはどちらにせよキツいです」

 また「公園側の対応にも非があったのでは」と疑問視する30代女性はこう言う。

「今回の件に限らず、よこしまな思いから着ぐるみバイトなどをする成人男性に自分の子供を触らせたくはないですよね。
 プリキュアを利用して女児に接した男性はよくないけど、SNS上でここまで炎上するまで非公式の着ぐるみを “ 放置 “ してきた公園にも問題はあると思います····亅

 4歳の娘を連れた20代男性もこう憤った。
「娘ができてから、この手のニュースは注意して見ていますが、まさか子供に触ることを目的で着ぐるみを着ているなんて····。
 自分の娘が “ そんな奴 “ に触られるなんて、考えただけで吐き気がします。
 まあ、こういうショーを観にくる方の中にも成人男性は多く見かけるんですよ。
 でも、そういう人たちは子供に近づかないようにしたり、離れた場所で観覧したりと “ 気を遣ってる方が多かった “ ので、なおのこと許せないですね」


 2004年から始まったアニメ『プリキュア』シリーズといえば、おもに女児を対象としたアニメであったが、“ 大きなお友達 “ と呼ばれる中高年の男性からの人気もある。

「そんな中高年層ファンの中では “ 暗黙のルール “ がある」と、プリキュアファンを自称する48歳の会社員男性は言う。

「僕ら中高年のファンの間では、ファンのメイン層はあくまでも女の子たちだっていう “ 共通認識“ があるので、プリキュアの映画が公開されれば、見に行く時間はなるべく夜の時間帯にするし、昼に見る時だって母娘さんの席から間隔を空けて見るようにしています。

 プリキュア好きのおじさんの中には着ぐるみを着用する方もいますが、それはあくまで “ コスプレが許されている “ コミケやイベントといった場で “ 自分自身がプリキュアになる “ ために行う行為で、女児に近づくための手段には決してしません。

 今回のように勝手にグリーティング活動をするのは “ あるまじきルール違反 “ です。
 コスプレイヤーの肩身は、ただでさえ狭い。
 こういった行為をする人が出てくると、ルールを守ってコスプレしている人からしたら、ものすごく “ 迷惑な話 “ だと思います」


◉自分たちのような人間にも風当たりが強くなった気がしてます

 同イベントに訪れていた男性ファンたちからも、こんな悲鳴が上がっていた。

「 “ あの一件 “ で自分たちのような人間にも風当たりが強くなった気がしてます。
 今日だって正直、親子連れからの目線が痛いですよ」
 ( プリキュア好き歴10年だという25歳の男性会社員) 

 また、近くにいた20代男性会社員も言う。
「本当に “ プリキュアが好き “ なら作品や会社、他のファンに迷惑をかけちゃダメですよね。
 女児と保護者だって、着ぐるみの件がきっかけでプリキュアやそのファンに嫌悪感を抱いて離れてしまうかもしれないし、成人男性たちだって “ 自分も批判されかねない “ とプリキュアから離れていくかもしれない。
 そうすると、作品や会社にも損失を与えてしまいますから」


 男性が何度も足を運んでいたとみられる国営ひたち海浜公園も、8月9日に公式サイトを更新。
「イベント・コスプレ・撮影会における撮影等のルールを追加しました」と新たにルールを設け「コスプレ衣装を着用した撮影は、個人やグループで楽しむ行為であるため、他の一般のお客様へのお声かけや接触はご遠慮ください」と表明している。

 今後、このような問題行動をする者が現れないことを願うばかりだ。




『 大きなお友達 』

 一部の不心得者のおかげで、普通にファン活動をしている人たちが “ 偏見の目で見られる “ ことは、耐えられないです。

 今年56歳になった拙者ですが、毎年『プリキュア』の新作が発表されるのを楽しみにしておりますし、キャラクターがツボに刺されば、一年間その作品を見ることもあります。

 さすがに映画館へは足を運ぶことはありませんけど 😅





 プリキュアの着ぐるみ姿で子どもにハグする行為····それって犯罪では?
 SNSで炎上する騒ぎに
* 弁護士ドットコム (8月14日) より *


「東映アニメーション」と『ひろがるスカイ!プリキュア』の X (旧Twitter) 公式アカウントが、プリキュアの着ぐるみ姿で子どもたちへの声かけ・接触を控えるよう注意喚起した。

 8月に入ってから公共の公園などで、非公式に着ぐるみを着用し、グリーティング (声かけ・抱きつく行為) する様子がSNSで問題視されていたことを受けての対応とみられる。

 プリキュアの格好をしていたとされる一部ユーザーの中には「女児が抱きついてきた亅「抱っこした亅などと投稿していたという (現在はアカウントを非公開) 。
 また、このユーザーが “ 男性 “ ではないかとの指摘もされた。

 公共の場で子どもに声かけ・握手などの接触、抱きつくような行為にはどのような問題があるのか、刑事事件にくわしい本間久雄 弁護士に聞いた。


⚫新設の『不同意わいせつ罪』に問われる可能性も

 ――公共の場で幼い子どもらに、声かけ・握手などの接触、抱きしめるなどの行為をすれば、罪に問われることがあるでしょうか

 現状、子ども達に対して声かけ・握手をしただけでは、罪に問うことは困難です。

 ですが、抱きしめる行為については、行為態様によっては、不同意わいせつ罪 (刑法176条) 、各地方自治体の “ 迷惑防止条例違反 “ に問われる可能性があります。

 なお、軽犯罪法1条28号は、「不安若 (も) しくは迷惑を覚えるような仕方で他人につきまとった者」は勾留又は科料にするとしています。

 ただ、着ぐるみを着た者が、子どもを抱き上げるような行為を “ わいせつなどの違法な目的 “ で行なっているのか判断するのは困難です。

 実際問題として、着ぐるみを着た者が幼い子どもたちへの声かけ・握手などの接触、抱きしめる行為について、刑罰法規を適用して “ 検挙するのは難しい “ と思います。

 だからこそ、キャラクターのアニメ会社やマスコミによる “ 大々的な注意喚起 “ で、不測の事態を未然に防止することが重要となってきます。


――コスプレ姿で問題を起こし、キャラクターの評価を低下させるような行為には、どのような問題が考えられるでしょうか

 着ぐるみが “ 自作のもの “ であった場合、著作権者の著作権 (複製権・翻案権) を侵害する可能性があります。
 コスプレ姿で問題を起こした場合、問題視した著作権者から “ 着ぐるみの廃棄 “ や損害賠償請求、著作権法違反での “ 刑事告訴 “ がなされることも予想されます。


【 取材協力弁護士 】
 本間久雄 (ほんま・ひさお) 弁護士
 事務所名:横浜関内法律事務所
 事務所URL:http://jiinhoum

 配信:弁護士ドットコム



『 着ぐるみ着用の “ 変態野郎 “ たち 』

 もし可能ならば、拙者がこの手で捕まえて「 さあ、お前の罪を数えろ 」と言いたいですね。