中国 明の時代の古典に

「菜根譚」 洪応明 著

があります。

これは、現代にも通じる

心のよりどころとなる書です。

私なりの解釈でご紹介します。


<前集 38>

魔を降サントスル者ハ、

先ズ自心を降セ。

心伏スレバ則チ群魔ハ退キ聴ク。

横ヲ馭セントスル者ハ、

先ズコノ気ヲ馭セ。

気平ラカナレバ則チ外横侵サズ。


魔性のものを降伏させようとするなら

先ず自分の心の中の魔性に

言い聞かせよう。

あらゆる魔性は退散する。

横暴なものを制御しようとするなら

先ず自分の気持ちを制御しよう。

平静な気持ちで接すれば

相手も平静を取り戻す。


悪い誘惑に乗ってしまったり

相手の横暴さに抵抗できないのは

全て自分の弱さです。

どうしても相手のせいにしたくなりますが、

全て自分の問題なのです。

そこで先ず自分を奮い立たせ

勇気を持つことが大事です。

毅然とした態度を貫き通すことです。