「幻冬舎ルネッサンス新社 2月の新刊のご紹介~9冊目~」 | 【公式】幻冬舎ルネッサンス 編集部 ブログ

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こんにちは!

幻冬舎ルネッサンス新社の2月の新刊のご紹介です
幻冬舎ルネッサンス新社 2月の新刊~9冊目~


20XX年放射能問題(古田悦子・著)1400円+税



<帯文>
自分を守る最大の武器は"知識"

<はじめにためし読み>
はじめに
あなたは、自分が「放射性物質が添加された製品」に
囲まれて暮らしていることをご存知ですか?

私は、大学において「化学」を専攻し、製薬会社の研究所勤務後、一旦専業主婦になりましたが、その後現在の勤務先、お茶の水女子大学に再就職しました。この間一貫して、「放射線」に関心を持ち、「放射線測定法」で、博士号を取得しました。大学の教員としては、高校卒業までに学ぶ機会がほとんどない放射線について、「放射線の基礎」や「安全管理」、「放射線計測学」を教えてきました。再就職のきっかけは、「第一種放射線取扱主任者」という国家資格を持っていたことにあり、学生への教育、自身の研究活動以外に、大学の「放射線安全管理」も担ってきました。
「放射線」の使用を確実に管理することは、生活環境を守るために大切な仕事なのですが、一般によく知られた仕事とは言えないかと思います。世間一般からは、教員としてどのような研究を行っているかが問われるため、近年では「プラスチックシンチレータを用いたベータ線新計測法」をメインテーマとして、いくつかの特許をとり、複数の企業と共同研究を行い、その研究内容は国際的にも認められるようになってきたところです。この研究は、生活環境を守るという考えからスタートしたため、いつか専門家以外の方にも聞いていただきたいと思っているのですが、それはさておき……。
このような私が、専業主婦時代に見つけた趣味が「七宝焼き」の作成でした。釉薬と呼ばれる「色」の元となる微粉末を銅板に載せて焼くことで、色ガラスのように美しく変化し、ブローチのような小物から、額絵や壺等まで、さまざまなものを作ることができます。その色の変化が楽しく、夢中になりました。
この釉薬の中に、とくに透明感の優れた黄色の釉薬がありました。再就職後のある日、イラン旅行中に買った黄色いブローチを大学にしてきた学生がいて、まさにこの釉薬の色をしていました。私が管理している「放射線取扱施設」には、出口に放射線測定器が設置されていて、研究に使用した放射性物質が、人体に付着したままでは外部に出られない仕組みになっています。すなわち、放射性物質の環境への拡散を防ぐシステムがとられていますが、その学生が出口を通過しようとした際、汚染警報が鳴り、ドアが開かずにこの施設から出られなくなりました。