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14世紀から続くハン・ハリーリ市場、略してハンハリは、細い路地に土産物店がぎっしりと並ぶ、活気あふれる(しかし呼び込みがとてもウザい)観光名所です。
ハンハリで寄り道しまくった話
実はそのすぐ近くに、モエズ・ストリートという比較的ウザくない素敵な場所があることを、エジプトを離れる数か月前に知りました。あまり普通の観光コースには組み込まれていないのですが、個人的にはハンハリよりこちらがおすすめ。もっと早く知りたかった! ということで、見どころをシェアします。
そぞろ歩きの出発点はフトゥーフ門。昔カイロをぐるりと囲んでいた3つの城門のひとつです。門をくぐるとすぐ左手に大きなモスクがあります。中はアズハル・モスクに似た感じのすっきりとした造り。入口を覗くと中に入って見学するよう手招きされますが、勝手に案内してチップをもらおうとするおじさんがいたりしてややこしいので、外観の見事な装飾だけ見て通り過ぎるのがおすすめです。
細かい装飾がびっしり、細部まで美しい
そのままモエズ・ストリートを南下、二本目の角を左に曲がると、Bayt al-Suhaymi(スハイミ邸) があります。入場料は220ポンド。
こちらは17世紀のオスマン帝国時代に建てられたお金持ちの家だそうで、特に素晴らしいのが、この格子窓。マシュラビーヤといって、外からの視線を遮る一方で、中からは適度な明かりと風を取り込むことができる優れもの。そしてなにより、美しい!!!
窓の外観(Ministry of Tourism and Antiquitiesのサイトより)
中から見るとこんな感じ(上の外観写真とは違う窓です)
この家には一族数十人が暮らしていたそうで小部屋がたくさんあり、造りがとても複雑。階段を上がったり下りたり、えっここにこんな部屋が!? みたいな発見があったり、行き止まりになったり、まるでダンジョンを探検しているようでした。
ちゃぶ台や座椅子など妙に落ち着くインテリア
スハイミ邸からモエズ・ストリートに戻り、道のすぐ反対側にあるのが Le Hotel Riad。この最上階に ZeeYara Restaurantがあります。このホテルはとにかくインテリアが素敵。レストランも雰囲気が良く、気持ちの良いテラスで美味しいフローズン・サハラブをいただきました。
最上階にあがる途中の小ロビーみたいなところ
ハト料理が一押しのようです
モエズ・ストリートをさらに南下。この通りには大きなモスクやサビール・クッターブ(公共の水飲み場と寺子屋が一体化した建物)など、歴史ある建物がたくさんあり、道を歩いているだけで中世にタイムスリップしたような気分になれます。
座ってるおじさんたちを含め、まるで絵画のような眺め
大きなモスクが並ぶ向かい側、道の左手にあるのがルーフトップレストラン Saheb El Sa'ada。夜にはライトアップされたモスクをバックに、ダンスや民族音楽などのステージを見ながら食事を楽しむことができます。
お料理はこてこてのエジプト料理でお手頃価格ですが、ステージが始まった後に入ると別途チャージが発生するようです。
神秘的なタンヌーラ
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