「なんで、左ばっかり?」

「なんででしょうね」

最近、仕事がかわったYさん

左頚肩部の痛み

左の偏頭痛

左目の充血

左鼻詰まり

そして

先日

左耳の

突発性難聴

か起きてしまった

・・・

症状が体の

どちらかに偏るのは

珍しくない

よくあることだ

もちろん

原因もいろいろ考えられる

(体の使い方や姿勢etc)

Yさんは

これといって持病もなく

肩こりや軽い頭痛を主訴に

僕の鍼灸院に通ってきて

くれている

「更年期のせいでしょうか?」

たしかにYさんは

少しのぼせたり冷えたりは

以前より

増えたかもしれない

だけど

何か違うような

耳、耳

ハッと気づく

「Yさん確か、電話をよく使う
         お仕事ですよね?」

「はい、お客さんのクレーム担当とか」

それに

最近倒れた親の介護

きわめつけは隣の席の

正社員の方との折り合いが
(Yさんの左側の席だ!)

悪い

らしい



耳というのは

頭の横にあって

聴力だけでなく

空間の認知、バランスを

脳とともに調整している

また

少陽胆経といって

からだの側面を流れる経絡とも

連絡して

いろんな意味でからだが

倒れないように横から

バランスをとっていたりする

倒れる、そう

倒れるとは、たとえば

重い脳血管障害など

たいへんやっかいだ

そうならないように

病を逃す、緩衝させる

バランスをとってるととらえると

突発性難聴が

経絡の働きとして

僕には腑に落ちる

「突発性」や「本態性」という

言葉は、ようするに

原因がわからない

という意味だ

鍼灸師としては

Yさんの場合、

経絡というもう一つのからだ

少陽の経絡が頑張って病を外へ

耳の方へ逃したと

そう

とらえてみると

からだの深いところへ

入らないように

うまく病を外へ外へ

調節しているはたらき
(発熱だってそうだ)

がみえてくる

あとはそれを

助けてあげる 

Yさんのからだも

ユング風にいえば

Yさんのセルフも

いろんな

関係性の

右と左(からだも受話器も職場の席も)

上と下(からだも親と子も兄弟も)

Yさんの

陰陽のバランスを

とるんだ

























突発性とは本態性とおなじで










左の方ばっかり