魁新丸新太郎。入門4年目。浅香山親方が独立してから魁清城と共に入門をした、ある意味浅香山部屋の1期生のような力士なのですが、先場所の取組で眼を負傷…網膜剥離…この一ヶ月半で2回もメスを入れました。
「眼にメスを入れるなんて…怖かったろう」「一昔前ならば引退しなければならないくらいの病名だぞ」そう思った私は、何もしてあげられない自分にもどかしさと、九州場所は休場するものだと思っていました。しかし…場所前に魁新丸から連絡があり「出場します」と。驚きと共に何とか無事に場所を終えてほしい…勝ち負けとは別の次元で彼の今場所を考えていました。そしたら…初日は負けましたが、そこからコンスタントに星を重ねていき、5勝2敗と勝ち越しを決めて、来場所また三段目復帰も見える位置に戻ります!
今回、博多に行ったのはこの男に会いに行く為だと言っても過言ではありません!
そんな魁新丸はスイーツが大好き同じく9月14日が誕生日、そして通算2回目の勝ち越しを決めた三浦を連れて、勝ち越し祝いと遅れましたが誕生日祝いも兼ねてスイーツを食べに行きました
「2人で食べたい物、行きたいお店を選べよ!」と言って、2人が選んだお店は『神楽坂 茶寮』。「東京でも食べられるところやないかい」そんな私のツッコミを受けつつスイーツにがっつく19才と17才の少年力士たち
「2人で食べたい物、行きたいお店を選べよ!」と言って、2人が選んだお店は『神楽坂 茶寮』。「東京でも食べられるところやないかい」そんな私のツッコミを受けつつスイーツにがっつく19才と17才の少年力士たち
三浦も入門から1年以上勝ち越しなしでつらい日々が続きましたが、今場所も何とか勝ち越し名古屋場所に続き通算2回目の勝ち越しを九州場所で決めたのは、よっぽど地方場所が好きなのか?相性が良いのか?いづれにせよ嬉しい勝ち越しです
基本的にバカ話ばかりしていましたが、入門時から見ている私は、この男たちが段々大人になっていき、しっかりした考えを持って、地に足をつけて生きていることに喜びと共に感心もしました。私がこの子たちと同じくらいの年の頃に比べたらえらい違いですよ
今場所、横綱の不祥事によりそちらの方が連日報道され、昨日引退と残念な結果になってしまいましたが、世間的な知名度はなくとも、相撲界にはこのように無名でも頑張って人々に感動を与えることのできる男たちもおります。歴史に名を残すことができるかどうかは今後のこの子たち次第ですが、浅香山親方のご指導のもと、このように相撲の番付だけではなく人間的にも成長をしている若者を見ていくことは私にとっては財産です。
暗い話題の多い角界に一縷の光を見ているような貴重な時間でした!
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