福岡市の官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」(=福岡グロースネクスト=「FGN」)を会派で視察しました。

 

 

 

 

FGNは、福岡から未来のユニコーン企業を生み出すことを目的に、福岡市の旧大名小学校跡地を活用し、2017年に設立された、官民共働型企業立ち上げ支援施設です。

 

1873年に開校された市内最古の小学校である旧大名小学校は、郊外への人口流出や少子化などによる児童数減少から、2014年に近隣の小中学校と統合されていましたが、

 

市内中心部の繁華街である天神地区に立地していることから、再開発構想である「天神ビックバン」の一環としてFGNとして生まれ変わりました。

 

 

 

 

 

 

以下「天神ビッグバン」

https://ameblo.jp/gentarowatanabe0212/entry-12786197765.html

 

 

 

独自にスタートアップの特性や課題に応じた人材育成プログラムやピッチコンテストを通じてスタートアップ企業や起業家が新たな価値を生み出し、グローバルマーケットへチャレンジすることを支援しています。

また雇用創出などを通じて地域経済の発展にも貢献しています。

 

FGNのインキュベーションスペースには、チームルーム、シェアオフィス、コワーキングスペースの3区分があり、

 

140社以上のFGNに入居している法人以外にも起業を準備する個人事業主の方やFGNを支えているスポンサーの利用も多くあり、スタートアップとの提携・協業の流れもたくさん生じています。

 

また、融資や投資の相談はもちろん、バンカーの立場から経営相談にのっていただけるような環境が日常的に整っています。

 

スタートアップの世界的潮流は、分散型ではなく、関連施設が一箇所に集中することによって化学反応を生み出す方向にあり、

 

FGNでは同じ屋根の下にコワーキングスペースや雇用労働相談センター、DIY施設、バーなどが集まり、それぞれが混じり合う仕掛けが校舎中に詰め込まれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1873年に開校され、150年もの歴史ある小学校校舎を最新のデザインでリフォームし、古くて趣ある部分は残し、新旧入り乱れた雰囲気の中に、今後の未来を彩る企業が集まる姿に、資産の有効活用といった観点で大変参考になりました。

 

旧大名小学校跡地にはリッツ・カールトンも開業予定です。

 

天神地区で、明治、大正、昭和、平成と旧大名小学校の歴史を見まもり続けた榎の大木が新たな福岡の息吹を見つめていました。

 

 

 

 

 

 

 

町田市もインキュベーション施設である「町田新産業創造センター」を有していますし、児童数減少から学校統廃合も話題となっていることから、

今後の跡地活用についても本格的な議論が進んでいくことになると思いました。