東京自治会館で開催されました、「三多摩上下水及び道路建設促進協議会」(三水協)の第3委員会に委員長として戸塚町田市議会議長と共に参加しました。

三水協は多摩地区の26市3町1村の30自治体の代表者が集い、各自治体からの要望事項を取り纏め、国や都に伝えています。

先日行った各省庁や東京都に対する要望活動の回答もいただきました。

本日は、「多摩地区における都市計画道路の整備について」との演目で、東京都建設局 道路建設部計画課 事業化調整専門課 の妹尾健司課長から講演をいただきました。

東京の都市計画道路の完成率は区部の66%に比べ多摩地区では62.2%と少なく、多摩地区で計画されている総延長1472kmのうち889kmが実施されているものの道半ばの状況です。

混雑時旅行速度では区部で15.8km/h、多摩地区では19.9km/hと全国平均の33km/hと比べ遅く、3大都市の混雑時旅行速度と比べても東京都はワースト1位です。



救急車の平均到達時間は、全国では7~8分が平均ですが、東京都は10.4分とワースト1位となっています。

ロンドン、パリ、ニューヨーク、ベルリン、といった世界各都市の1時間アクセス圏域で見ますと、東京都は4200k㎡ですが、
ロンドンは東京の1.9倍、パリ2.2倍、ニューヨーク2.2倍、ベルリン2.4倍と、
東京に比べ他の世界都市の方が1時間でアクセスできる圏域が2倍近くあります。

また、世界各都市の環状道路整備状況では、ロンドン、北京、ソウルでは100%ですが、東京は82%です。

東京都では首都圏三環状道路の整備の他、多摩地区では南北・東西主要路線の整備や、橋梁、連続立体交差、都道の無電柱化や市町村への支援事業等を行っています。

国から地方への公共事業関係費は、ここ数年横ばいですが、東京都には平成28年の380億円から令和4年の281億円と減少傾向です。

道路には移動を迅速にさせる経済的な役割以外にも、ライフラインである電気、通信、ガス、上下水道などを収容する機能の他、

災害時の救援路や避難路としての機能や、火災の延焼遮断帯としての機能など防災上も大変重要な役割があります。

道路事業はライフラインの根幹でもあり、住民福祉の最たるものであることから、引き続き、多摩地区の30自治体と共に、多摩地区の発展や道路事業促進のため尽力していきたく思います。