町田市の「サレジオ工業高等専門学校」を市議会の「選ばれる町田」会派で視察させていただきました。
 
 
 
 
サレジオ高専は中学校を卒業してすぐに入学できる市内唯一の高等教育機関で、5年で準学士の資格が授与されます。
 
高専の特徴として、実験や実習を通じて実践的なキャリア教育を受講することができ、高度な技術力や高い専門性を学び育成されることにより、卒業時には大学3年次編入や就職において100%の実績を維持しています。
 
高専は全国に57校あり、神奈川、埼玉、山梨、佐賀、には無いものの、私立ではサレジオ高専を含め3校しか存在しません。
 
募集定員180名のサレジオ高専では寮も完備されており、国の内外を問わず多くの志の高い学生が集い、
ロボットコンテストやプログラミングコンテスト、デザインコンペディション、プレゼンテーションコンテストで全国の高専生としのぎを削っています。
 
 
 
サレジオ高専では「デザイン学科」「電気工学科」「機械電子工学科」「情報工学科」に分かれており、
これまでも約90年間で数多くの人材を輩出しており、未来のデザイナーやエンジニアを5年間一貫教育で育成しています。
 
 
 
「デザイン学科」は全国高専唯一であり、平面デザインや立体デザインを通じ基礎技能と知識を身につけながら未来を創造する感性を磨き、
 
グラフィックや広告、工業製品全般、家具、室内、空間などの実践的なデザインを学び、将来の各種デザイナーを育成しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「電気工学科」では、人間社会に必要不可欠となった「電気」にまつわる様々な根幹技術をバランスよく総合的に学び、
 
電動カートやソーラーカーを自ら製作し競技する実験や研究を通じ、あらゆる産業界で活躍できる将来の各種エンジニアや研究者を育成しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
「機械電子工学科」では、電子工学分野と機械工学分野を学び、
機械・電子複合技術を意識したSTEAM教育の実践を通じて、
持続可能な開発目標(SDGs)を達成できる技術者や研究者を育成しています。
 
 
 
 
 
 
「情報工学科」では情報工学の基礎と共に、現在社会の中で多くの製品やシステムに組み込まれているコンピューターのハード・ソフトウエア、情報ネットワーク技術を身につけ、
 
実践能力備えた「情報技術エンジニア」や「ネットワークエンジニア」を育成しています。
 
 
 
サレジオ高専いずれの4学科でも在学中に様々な資格を取得することができ、
卒業後は、「大学3年次編入」「企業就職」のいずれかを選択できます。
 
進学希望者の半数が全国各地の国公立大学へ進学しており、就職希望者の3割がプライム企業、全体の7割が有名企業に就職しています。
 
近年は仙台高専を取り上げた人気ユーチューバーの「かっつー」の影響などもあり、実践的で専門的な学びの場として高専への注目度が向上しています。
 
今回、小島学校長をはじめ多くの学校関係者や教授が親切丁寧にサレジオ高専での「学び」や取り組みを説明してくださり、
産学官などの連携により高専生の学びや活躍の場を今後ますます拡大し、地域や社会に貢献していくことについてもお話しくださりました。
 
実践的で興味深い各種授業を真剣な眼差しで受講している生徒や、
ノートパソコンを片手にチームで議論しながらプログラミングをしている生徒、
多くの3Dプリンターを活用して製造物を熱心に研究している生徒達を見学でき、
若いうちから将来を見据えた学びを実践している姿に大変感銘を受けました。
 
 
 
 
サレジオ高専では全国の中学生に向けてオンライン相談会が随時開催されていますし、7月31日の私学高専合同進学説明会にも進学相談ブースを設置する予定です。
 
8月6日にはサレジオフェスタ2022が開催され、小学4.5.6年生を対象に高専ならではの様々なイベントが開催されます。
 
8月22日から9月30日には中学生を対象に「PEACE」をテーマにした「デザインコンテスト」も開催されますので、デザインに興味ある中学生は奮って応募してみてください。
 
お忙しい中、視察を受け入れてくださった学校関係者の皆様に心より御礼申し上げます。