ケント・ギルバート先生の講演会が町田市民ホールにて開催されました。

「明日の日本を考える会・町田」が主催で演題は「世界から尊敬される日本人」です。

ケントギルバートさんは講演会の冒頭、直前2700年の間に世界ではどのような国が登場し、領土を拡張したり縮小したり、消えたりしてきたかを、時間軸によって国毎に色分けされた世界地図動画で示してくださり、
世界から見ると極東の日本がいかに特殊な存在なのかを伝えてくれました。

その特殊性により長年にわたり育まれた日本独特な文化は諸外国から見ると驚きだそうです。

「真面目、誠実、律儀、努力家、親切、優しさ、思いやり、協調性、義理人情、謙虚、礼儀、我慢、潔さ、内省的、恥を知る、几帳面、丁寧、こだわり、おもてなし、時間・約束を守る、嘘を吐かない、裏切らない、争いを好まない、他人に迷惑をかけない、空気を読む、清潔、綺麗好き、気が利く、など」

といった独特な日本人の精神や文化は、世界中見渡してもどこにもなく、ケントギルバートさんから見ても驚きであり、今日まで日本に住み続けている最大の理由は、日本の国民性に魅力を感じるからだそうです。

道徳や治安のレベルが圧倒的に高い日本なのですが、諸外国から見ると「日本の常識は世界の非常識」な面もあり、
外交や安全保障の面で憂慮される事態を招くので、日本人はその点を自覚すべきだとのご指摘でした。

性善説を元にした外交・安全保障は仇となるので止めるべき、とのご指摘です。

また、戦後のGHQの占領政策の「食料等物資の緊急輸入、農地改正、公職追放、教育改革、労働組合の推進、天皇制、言論統制」についてや、

GHQのマインドコントロール計画である「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」(WGIP)についても史実や証拠に基づき説明いただきました。

WGIPの四本柱である、東京裁判、教育改革、日本国憲法、プレスコード、は現在も進行中であり、現代の日本人が陥りやすい自虐的な感覚について警鐘を鳴らしました。

日本を非難し続ける他国のプロパガンダにより疲れ、日本の置かれている状況に思いを巡らせる事にも疲れ、見ない聞かない考えないという風に無関心になってしまうことが自虐史観の正体であり、

本来、「平和」の反対語は「混乱」であり、「戦争」の反対語は「秩序」であるにも関わらず、
「戦争」の反対語は「平和」だと短絡的に思いこんでしまうことの問題についてもご指摘されました。

確かに戦争していないからといって平和とは限らず、一度大規模災害が発生すれば平和とは呼べず混乱が生じるなと感じます。

また憲法についても、プロイゼン憲法(欽定憲法)と英米型憲法(民定憲法)の違いについて言及し、日本国憲法の解釈を述べられていました。

戦争裁判については、ドイツでのニュルンベルグ裁判と東京裁判を対比させながら説明され、「東京裁判という茶番を法曹人として恥じる」とまで仰っていました。

ケントギルバートさんは大好きな日本が、世界の常識に照らし合わせながら、凛として溌剌と国家運営をしていくことを心から望んでいるようでした。

講演会終了後ケントギルバートさんに直接、「今後、自虐史観を退けるためには他国のプロパガンダを遠ざけることが必要だと感じましたが、効果的な策やお考えがあれば教えてください」とお話しさせていただき、大変勉強になりました。

この度の貴重な機会をいただき、ケントギルバート先生をはじめ、主催者の皆様に心より感謝致します。