今朝、町田天満宮へ向かう道中、市立中央図書館前交差点の横断歩道の真ん中で倒れている人を見かけました。

交通事故かと思い、乗っていた原付バイクを停車し駆け寄ると、年配の歩行者が転倒し顔から血を流していました。

たまたま通りかかった多くの老若男女が足を止め、転倒者の身を案じ、救急救助活動にあたりました。

他の車両に充分に注意しながら交通誘導をする方、
呼び掛けや容態観察する方、
119番通報し状況を伝える方、
傷病者の状況を見ながら安全な場所に移す方、
ティッシュを差し出す方、
近くの店で清潔な水と止血用の布を購入し持ち寄る方。

たまたま居合わせただけの多くの方々が、初対面にも関わらず1つのチームのように、各々が冷静に最善の行動をとりました。

ある方は救急隊員のような身のこなしでしたし、ある方は看護士さんのような立ち居振舞いに感じるほど立派でした。

何かが発生した時に居合わせた方が一歩前に踏み出すことの難しさを今まで遭遇した現場で感じていましたので、今回の出来事は驚きましたし、町田市民の良さ、素晴らしさを感じさせてくれました。

傷病者の方は大変お気の毒でしたが、皆様に大変感謝されていました。

暗いニュースも多い昨今ですが、たまたま居合わせただけで見て見ぬふりをせず率先して困っている人に手を差しのべた皆様の姿に、人の優しさや温かさに触れられた瞬間でした。

町田天満宮では原町田七福会の新年の初仕事である「初七福」の式典がありました。

今年はコロナの影響で「がらくた骨董市」も中止となり、初七福は世話人のみでの式典が執り行われました。

例年ですと、町田駅周辺の寺社や商店街などの街の中の各所にたてられた「原町田七福神」を七福神に扮して巡り、

地域を賑やかしながら、町田の隆盛や商売繁盛、家内安全をお祈りするのですが中止となり、静かな初七福となりました。

神社では救急搬送された方の怪我の程度が軽く済むようお祈りすると共に、名も知らない居合わせた皆様の優しさを神前にご報告し、感謝してお参りしました。

以下は昨年の初七福の様子です。